
8月31日(日本時間9月1日)、エンゼルスの大谷翔平投手が本拠地アナハイ
ムで次回登板を予定していた対ヤンキース戦を回避することが決まった。エンゼ
ルス・マドン監督が30日(日本時間31日)のヤンキース戦の前に取材に応じ
た際、大谷の登板について問われると「彼は問題ない。ただ痛みがあるだけだ。
再び登板できる準備が整うまでは打者としてプレーしてもらう。彼は登板はしな
い。」と語った。大谷は28日(日本時間29日)の本拠地でのパドレス戦で、
初回の第1打席で相手投手の150キロの直球が右手首付近に直撃した。その後
のレントゲン検査で異常はなかったものの、この試合後のマドン監督は、「私の
知る限りでは彼は大丈夫だ。登板できると予想しているが、まだ答えは分からな
い。」と話していた。しかし、大谷の患部の痛みは引くことがなかった模様。こ
れにより、8月31日(日本時間9月1日)はハイメ・バリアが先発、9月1日
(日本時間2日)はパッキー・ノートンがメジャー初先発することとなった。な
お、打者としては30日(日本時間31日)の本拠地でのヤンキース戦では「2
番・指名打者」で先発出場することになっている。この試合では、2度のサイ・
ヤング賞を受賞しているヤンキースのコーリー・クルーバー投手との対戦とな
る。また、次回の大谷の登板については、現時点ではマドン監督からは何も語ら
れてはいない。
本塁打王へ向けての懸念事項が発生
投手としては2桁勝利に向けてちょっとしたトラブルに見舞われた大谷であった
が、打者としても現在トップを快走中の本塁打王へ向けて気になるニュースが入
ってきた。右ふくらはぎの負傷で戦列を離れているエンゼルスのマイク・トラウ
ト外野手の今季中の復帰が厳しくなった模様だ。30日(日本時間31日)、マ
ドン監督が取材に応じ「(今季残り試合を欠場する)可能性はある。おそらく、
その判断をせざるを得ない時が、さらに近づいている。」と明らかにした。 ト
ラウトは5月18日(日本時間19日)に右ふくらはぎを痛めて負傷者リスト入
りとなった。当初はオールスター戦前後の復帰が予定されていたものの、大幅に
ずれ込んでいたもの。マドン監督は「まだ痛みがある。先日良い調整をしていた
ので、我々は非常に安心していたが、痛みが出た。」と明らかにした。これまで
3度のMVPを受賞しているトラウトは、今シーズンは36試合に出場して打
率.333、8本塁打、18打点、2盗塁という数字を残している。「彼はま
だ、引き続き(今季中に復帰できるように)頑張りたいと思っている」とマドン
監督は明かしたが、このまま出場がなければメジャーデビューした2011年以
降でキャリア最少の出場試合数となる。両リーグ最多の41本塁打を放っている
大谷はトラウト離脱後から四球で勝負を避けられるケースが増えていた。本塁打
王争いを繰り広げている大谷への影響が懸念される事態となっている。