23日(日本時間24日)、アナハイムにて行われたエンゼルス対アストロズの
一戦はエンゼルスが3対2で勝利し、連敗を6で止めた。この試合で、エンゼル
スの大谷翔平投手が「2番・指名打者」で先発出場した。7回裏には3打席連続
となる四球を選ぶなど、ここ2試合10打席で7四球となった。この日は1打数
無安打3四球で打率は.255となった。
3打席連続四球
初回はアストロズの先発右腕マクラーズの外角のスライダーに見逃し三振を喫し
た。続く4回裏無死一塁ではフルカウントから外角の変化球を見送って四球を選
び、4番・ウォルシュの先制の右犠飛を演出した。アストロズに追いつかれて1
対1の同点で迎えた6回裏1死でもフルカウントから内角低めの際どいボールを
見極めて2打席連続の四球を選び、2死後に二盗を決めてこれで今季24盗塁と
した。そして、5番・メイフィールドの左翼線2点二塁打で勝ち越しのホームを
踏んだ。さらに、エンゼルスの2点リードで迎えた7回裏2死一、二塁では際ど
いコースを攻められ、フルカウントから四球を選んだ。前日22日(日本時間2
3日)の同じく対アストロズ戦ではメジャーリーグでは自身初の1試合4四球だ
った。この2日間で、10打席で7四球となった。今シーズンこれで84四球と
なりア・リーグでは3位。後半戦で43四球はリーグトップだ。リーグの本塁打
王争いでは46本のブルージェイズ・ゲレーロJr.とロイヤルズ・ペレスが両リー
グトップを走る。45本の大谷は1本差のままで足踏み状態が続く。この日は明
らかに勝負を避けられた打席はなかったものの、アストロズバッテリーは厳しい
ところを徹底的に攻めてきた。相手投手からすれば、四球覚悟の配球となってお
り大谷にとってはもどかしい打席が続いている。
試合後の相手監督は
この試合では4回裏、6回裏、7回裏の打席で大谷にはいずれも四球を与えたア
ストロズだったが、試合後、アストロズのダスティ・ベイカー監督は「あれはス
トライクだった」と判定に不満げだった。特にベイカー監督が判定に不満を漏ら
したのは、6回裏に大谷に与えた2つ目の四球だった。この日の先発投手マクラ
ーズについて問われると、「みんな怒っていたが、オオタニへの球はストライク
だった。あれであの回は終わっているはずだった。あの判定がなければ、マクラ
ーズの球数はもっと少なかったはずだし、7回も投げ切れていたかもしれな
い。」と嘆いた。さらには、勝ち越しに繋がった大谷の盗塁についても言及し
た。チャレンジを試みリプレー検証でも判定は覆らなかったものの、「彼は二盗
をしたが、私たちは彼を仕留めたと思った。コレアが素晴らしいタッチをしたか
らね。あれもアウトのように見えた。そのせいで余計に打者と対戦しないといけ
なくなったし、ジャック・メイフィールドに二塁打を打たれてしまった。」と語
った。