9月30日(日本時間10月1日)、アーリントンにて行われたレンジャーズ対
エンゼルスの一戦は7対6でレンジャーズが勝利した。この試合で、エンゼルス
の大谷翔平投手が「2番・DH」でスタメン出場し、5打数2安打1打点とマル
チ安打を記録したものの8試合連続で本塁打は出なかった。なお、初回に適時三
塁打を放ち、2007年のヤンキース・松井秀喜以来の日本人選手として14年
ぶりの100打点にあと1とした。本塁打王争いでは、リーグトップの48本の
ロイヤルズ・ペレスとは3本差のまま。2位には46本のブルージェイズ・ゲレ
ロがつけている。
大谷の打席内容
初回の第1打席だった。無死一塁の場面から先制打となる今季8本目の右三塁打
を放ち今シーズン99打点とした。また、8本目の三塁打は両リーグトップタイ
のものだ。続いての2回表の第2打席は三邪飛、4回表の第3打席は空振り三振
に倒れた。そして、6回表の第4打席では左二塁打を放ったが、9回表の第5打
席は左飛に打ち取られた。これで今シーズン40度目のマルチ安打だ。この試合
後、エンゼルス・マドン監督は「凄くバランスが良くなっている。最後の打席
(左飛)もすごく惜しかった。(1日=日本時間2日からの)シアトルでの打席
が楽しみだ。」と語った。また、シーズン17度目の1試合2長打は20度のブ
ルージェイズ・セミエンに次ぎメジャー2位のものだ。シーズン79長打もセミ
エンの85長打に次ぎメジャー2位だ。今シーズンの「45本塁打、8三塁打、
25二塁打、25盗塁」はメジャーで初。「ESPN Stats(アメリカのスポーツ
専門チャンネル)」によれば、「45本塁打、8三塁打」は1980年のフィリ
ーズ・マイク・シュミットが記録した「48本塁打、8三塁打」以来で、41年
ぶり10人目となった。この日で今シーズンの打撃成績は152試合で529打
数137安打99打点、45本塁打、26盗塁で打率0.259となった。残り
の日程は1日から3日(日本時間2日から4日)にかけての敵地での対マリナー
ズとの3試合のみとなっている。大谷にはこの3試合にすべてをかけて臨んでほ
しいところではあるが、現在マリナーズはア・リーグ東地区のヤンキース、レッ
ドソックス、ブルージェイズと激しいワイルドカード進出争いを続けている。お
そらく先日のように徹底した四球攻めをうけることが予想される。本塁打王争い
に関しては誠に厳しい状況に追い込まれたと言わざるを得ない。