27日(日本時間28日)、セントピーターズバーグで行われたレイズ対エンゼ
ルスの一戦はエンゼルスが6対4で勝利した。この試合で、エンゼルスの大谷翔
平投手は「2番・指名打者」で先発出場した。そして、6回表の第3打席で一時
勝ち越しの適時二塁打を放つと、続く7回表の第4打席で同点の適時三塁打と
し、9回表の第5打席では2試合ぶりの25号ソロを放った。これで本塁打王争
いでは両リーグ最多に1本差となった。この日は4打数3安打3打点で打率.2
77。エンゼルスはレイズに競り勝って連敗を5で止めた。
エンゼルスの1点リードの9回表2死の場面だった。大谷がレイズの5番手右腕
フェアバンクスの94.8マイル(約152.6キロ)の直球をバットでとらえ
ると左中間へ飛び込む25号ソロアーチとなった。打球速度108マイル(約1
73.8キロ)、飛距離384フィート(約117.0メートル)、打球角度3
8度の本塁打だった。これで月間10本塁打となり2019年6月を超える自身
最多だ。本塁打王争いではリーグトップの26本塁打のブルージェイズ・ゲレー
ロJr.に再び1本差に迫った。この前、1対1のタイスコアで迎えた6回表無死一
塁ではレイズの左腕ヤーブローから一時は勝ち越しとなる右越え適時二塁打を放
った。打球速度104マイル(約167.3キロ)と強烈な一打だった。続いて
は1点を追う7回表2死二塁では3番手左腕スプリングスのスライダーを捉え、
同点の右翼線適時三塁打を放った。1試合3安打は4月13日の対ロイヤルズ戦
以来で今季3度目だ。4回表には先頭で四球を選んで出塁し、すかさず今季11
個目の盗塁となる二盗を決めた。これが田口壮を抜いて日本人単独5位となるメ
ジャー通算40盗塁目となった。そして2死三塁となってゴセリンの二塁内野安
打で先取点となるホームへ駆け抜け足でもチームに貢献した。この日、MLBは
オールスター戦のファン投票の1次結果を発表し、大谷はア・リーグ指名打者部
門で196万1511票を集めてトップ通過した。28日(日本時間29日)か
らの各ポジション上位3人(外野手は9人)による最終投票に進出した。チーム
は今季ワーストタイ5連敗中だったが連敗もここで終わり。2019年に日本人
初のサイクル安打を達成したトロピカーナ・フィールドで、打者・大谷がまたも
大活躍を見せた。