
8日、バンテリンドームで行われた中日対広島戦で広島のドラフト1位栗林良吏
投手がイニングをまたいでの好救援を見せた。
8回裏、広島は中日に3連続四球を与え1死満塁のピンチを迎える。ここで、
佐々岡監督は ピッチャーをスイッチ。これまでクローザーとして9回登板に限定
されてきていた栗林をここで投入した。すると、このピンチで栗林は代打の代打
となった井領をピッチャーゴロ併殺に打ち取り無失点でしのぐ。そして、続く9
回裏もマウンドに上がり続けた。無死一、二塁のピンチを招くが、滝野を見逃し
三振、ビシエドを空振り三振、高橋を二ゴロに抑えての三者凡退での試合終了と
なった。今日負ければ7連敗となるチームを見事に救ったことになる。これで栗
林はデビューから15試合連続無失点となった。ドラフト制以降の新人では、2
019年のソフトバンク甲斐野(13試合)を超えるプロ野球新記録を現在も更
新中で、どこまで続くかに注目が集まるところだ。栗林はオープン戦4試合を含
む今春の対外試合では、合計7試合連続無失点。新人らしからぬ安定感を買われ
て佐々岡監督からクローザーに指名され、開幕2戦目となった3月27日の中日
戦でプロ野球史上5人目となる初登板初セーブを挙げると、その後もいまだに対
外試合は無失点を継続しているのだ。
ただし、これだけ無理な使われ方をしていると故障のリスクも付きまとうことは
事実だ。今後の首脳陣の采配にも注目が集まるところである。