25日、甲子園球場で行われた阪神対DeNAの一戦は、3対0でDeNAが勝
利した。この試合で、DeNAのオースティンは初回先制の16号2ランを含む
2安打3打点の活躍を見せチームを勝利に導くと同時に、打率.332でセ・リ
ーグ打率トップに浮上した。
オースティンは初回、二死三塁の先制機で2球目に投じられた阪神先発・西勇輝のシュートを振り抜くと、打球は右翼席へ飛び込む先制の2ランとなった。貴重な先取点をチームにもたらすと、2対0のまま迎えた6回表一死一、二塁の場面では、再び西のシュートをライト前に落とし、追加点で阪神を突き放した。結局、試合はオースティンが挙げた3点をDeNAが5人の投手の継投で守り切って逃げ切りに成功した。25日に放送されたCSフジテレビONE「プロ野球ニュース」で解説を務めた笘篠賢治さんは、「昨年の来日してからの活躍も凄かったけど、今年もコロナで来日が遅れた中、ハイペースで打ちまくっている。本塁打王も今は村上選手がトップ(22本)ですが、大本命がきた。」と語り、本塁打、打率ともにさらにペースを上げるのではないかとの考えだ。また、同じく解説を務めた大久保博元さんも、「右方向に打てる人っていうのは顔がぶれない。(右打者の場合)強い打球をレフト方向に打とうとすると、ブレてボールが見えづらくなるが、そうならないでホームランをライトに打てる。やっぱ右打ちって率が残るんだなということを、より感じた試合だった。」と振り返り、この日の試合でも右方向に2安打を放つ対応力の高さを見せた規格外の助っ人を評価した。今季は新型コロナウィルスの影響で合流が遅れ、ここまで54試合の出場ながら、16本塁打、40打点、打率.332を誇る右の長距離砲はどこまで数字を伸ばすのか。打席あたりの総合的な打撃貢献度を表す指標の「OPS(出塁率+長打率)」では、村上を上回るリーグトップの「1.084」を記録するオースティンのさらなる活躍に期待がかかる。