驚異的な勢いでエンゼルス大谷翔平選手が本塁打を打ちまくっている。18日
(日本時間19日)の対インディアンス戦で両リーグ単独トップの14号ソロを
放った大谷はこれで3試合連続本塁打となり、このままのペースを維持すれば、
シーズンを通じて55本に達する計算だ。12本で続く2位以下をはなして独走
態勢にも入りつつある。
その一方で、日本のプロ野球、セ・リーグに目をやると中日ドラゴンズが本塁打
数の少なさに苦しんでいる。
19日現在、中日は今シーズンここまで42試合を消化してチーム本塁打が12
球団ワーストのわずか17本だ。セ・リーグのチーム本塁打を見ても首位の阪神
は45本で、2位の巨人は53本で実に3倍以上もの開きがある。ここまで大谷
は155打数で14本塁打を放っているが、中日の全野手の打席総数は129
7。それだけに中日のチーム関係者は「正直、大谷一人の本塁打が、これだけ野
手がいるのにウチのチーム本塁打を上回るようなことになったら恥ずかしい。何
としても大谷に抜かれないように意地を見せてほしい」と語っている。さらに言
えば、中日のチーム本塁打のうち外国人のビシエドが5本、A・マルティネスが
1本で、この2人を除くと11本となることで、さらに関係者は「日本人野手だ
けに限れば、既に大谷に抜かれてしまっている。野手陣は本当に情けない。」と
言った。チーム本塁打だけでなく、チーム打率もリーグワーストの2割3分2
厘、得点圏打率も2割を下回っており、中日OBの間からも球団史上最悪レベル
の打撃不振とさえ指摘されるほどだ。ただし投手陣はチーム防御率2・88と1
2球団トップを誇るだけに、野手陣は大谷1人に負けてはいられないところであ
る。