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FAになってもなぜ日本では移籍する選手が少ないのかその理由

投稿日:2021年1月31日 更新日:


毎年、プロ野球ではたくさんのFA資格者が出てくる。

そのうち、実際にFA宣言して移籍していく選手というのは

思ったより少ないとは言えまいか。

これはなぜなのか。

実際に原因を探っていくといくつかの要因が考えられる。

 

とりあえず、日本のプロ野球と大リーグのFAを考えてみよう。

日本のプロ野球では、「FA」を選手自身が宣言する必要があること。

なんだか当たり前のようなことのように聞こえるかもしれないが、

それは日本の野球を見ているからそう思っているに過ぎない。

大リーグでは、FAの資格を獲得すれば、

自動的にいわゆるみんなが普通に思っているようなFA選手になる。

???

何を当たり前のことを言ってるの?

と言われそうだ。

でも、

日本ではFAの資格を獲得しても、

FAの宣言をしなければ

さっきも言ったように

いわゆるみんなが普通に思っているようなFA選手にはならない。

自動的にならない。

選手自身で「宣言」する必要があるということ。

 

極端な例えで言うと、

国家試験か何かの試験を受けて合格して

せっかくその資格を取得できたのに、

「資格をゲットしたぞぉ~」って言わなければ資格を得たことにならないような

何かそんな感じがしないでもない。

はっきり言ってこれはおかしくないか。

 

それと、違う視点から見れば、

毎年毎年、いつでもずっと一軍に在籍して、好調、不調の波も少なくて

当たり前のように高い数字(成績)を残して

いつも何らかのタイトル争いをしているような、

そんな選手だったらいいけれど

レギュラーポジションが確約されているといったこともなく

シーズン中も一軍と二軍を行ったり来たりの繰り返しのような選手、

もちろんいい数字なんて残したことがない選手なんかは

FAの資格を獲得したとしても

来シーズンについてかなりの自信が持てなければ

おそろしくてFA宣言なんてできやしないだろうということは

簡単に想像がつく。

そうなると、「FA」というものは

よっぽど自信のある、それこそ野球界のてっぺんにいるような

ほんのわずかの選手たちだけのものとなって

宣言する選手なんてほとんど存在しないといったことになる。

確かに、「FAなんてそんなもんでしょ」と言われそうだが

それが野球界の活性化につながるのかどうかと言えば疑問が残る。

 

別の視点から見れば、

では自動的にFAになったらいいじゃないか、とも言えそうだが

そんな簡単な問題でもない。

この、「自動的にFAになる」となったとき、

選手の立場からではなくて、今度は球団の立場から見てみれば、

以下のようなことが考えられる。

一例として、

一年のペナントレースのほんとうに最後の最後ぐらいになって

まあ10月ぐらいということか、

やっと待ちに待ったFA資格が獲得できる選手がいたとしよう。

もしその時点で、球団側として

選手の登録を変更しましょうとなったとき、

その最後になって今言った選手を二軍に落とすようなことをすれば

その選手のFA資格獲得はずっと先になってしまう。

これは球団のやり方がいやらしいだとか

選手がかわいそうだとか、

そういうことを言う以前に

自動的にFAになる、ということが

このように選手にはかなり大きなリスク要因となりうる、ということ。

「宣言」がいいのか「自動的」がいいのか

一概には決めることはできない。

 

 

ところで、選手側からの「宣言」ということで考えてみると

オリンピックとのからみ、ということもありうるだろう。

 

世界レベルだと、WBCも有りでしょ?、とも言われそうだが

やはりオリンピックの方がはるかにインパクトがある。

 

仮にFA宣言しようとしている選手がいたとして

同時にオリンピックにも選ばれそうな選手であって

(オリンピックに選ばれるぐらいだからFA宣言レベルも当然かな)

本人もオリンピック出場に前向きであるとした場合、

当たり前だが、

オリンピックはもちろん夏、

宣言はまあ秋だろう。

そのとき、

オリンピックの後の秋ならともかくとして

前の秋ならドタバタで宣言もおろそかになりがち、ということも

十分考えられることだ。

 

東京2020はとんでもないことになっているが

かつて大阪が候補地となっていたことを覚えておられる方が

いるだろうか。

 

あの2008年、

大いに盛り上がった中国の北京の陰で

大阪は沈んでいたのである。

 

東京にはもちろん頑張って欲しいが

今一度大阪で一流の選手たちの躍動を見るチャンスが

めぐってくることを切に願ってやまない。

 

 

と、話題が脱線しかけたところで本題に戻ろう。

 

さて、 

さらに、全く別の方向から考えてみると、

日本人的な発想、というのがある。

この「日本人的な発想」というのにもいくつかあって

選手にしてみたら、今までお世話になってここまで育ててもらったチームを

こんな形で自ら出ていく、、、

こんなの薄情すぎやしませんか、ってこと。

今や、一般のサラリーマンでも高待遇を求めて今までいた会社を飛び出していく

こんな世の中で

野球界だけこんな昔の義理人情みたいなことをいっている時代ではないでしょ。

それに、

出ていこうとする選手に対して残留を懇願するファンたちの声

これも選手たちにとってはつらいものだ。

ああ、それなのに、

いざ出ていくことになりました、となった途端

まるでその選手を裏切り者とばかりに犯罪者呼ばわりする始末。

実際、家族ともども逃げるようにして元のチームの地元から

新しいチームの地元へと移り住む、なんてことになってしまう。

さらに、

次の年のシーズン、元のチームとの対戦の時に

さんざん心無いヤジを浴びせかけられることになる。

一段とつらさが身に染みてくる。

大リーグでもこんなもんではあるが、

なんか日本人的だなあ、と思ってしまわないか。

それに日本の人は子供の時から

「お金のことをあれこれ言うもんじゃありません」と言われて

大人になった人が大半だ。

よくFA宣言するか否かの選手、

いやもう実際に宣言してしまった選手でも

「お金の問題ではないのです」なんて言ってることがあるが

これだってどこか心の片隅に

「お金のことを言うのはいやらしいかなあ」といった

気があるからではないかな。

よく、新人選手の時に、

「将来、活躍して有名になって、ここまで育ててくれた両親に家でも建てて

親孝行がしたいです」なんてことを言っているが

FA宣言の時になってお金のことを言うのはどうかなあ、などという発想は

まったく必要ないことだ。

 

以上、いろいろ見てきたが、

この「FA」というシステムそれ自体がまだまだ発展途上にあると

言わざるを得ない。


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