29日、東京ドームにて行われた巨人対広島の一戦は巨人が11対8で勝利し
た。
逆転でのリーグ3連覇を狙う巨人は広島との激しい点の取り合いを主砲・岡本の
2発6打点の活躍で制し、昨年9月の9連勝以来となる8連勝とした。これで貯
金は今季初の13となった。連勝を逃した広島は今季最多タイの借金16。な
お、巨人はこの白星で広島戦通算1000勝目となっている。
初回から激しい点の取り合いとなり、広島が初回に主砲・鈴木誠の10号2ラン
で先制すれば、その裏に巨人も負けじと主砲・岡本の22号2ランで同点とす
る。巨人は先発右腕・サンチェスが3回途中4失点で降板し、2対4の2点ビハ
インドで迎えた3回裏には丸、岡本和、坂本とクリーンアップの3連続適時打で
5対4と逆転に成功する。さらに2番手左腕・戸根にもプロ7年目で初安打初打
点となる中前適時打も出て6対4と2リードを奪った。だが、5回表に戸根が無
死満塁のピンチを招き、代打・長野のカウントが1ボール2ストライクとなった
ところで原監督は3番手右腕・畠にスイッチした。その畠は1球で長野を空振り
三振に仕留めたが、続く野間と代打・松山に連続適時打されて6対8と逆転を許
した。しかし、その裏代打・中島の右前適時打で1点を返し7対8と1点差に詰
め寄る。すると、8回裏には2死から松原、ウィーラーの連続四死球で一、二塁
とし、丸の中前適時打で8対8の同点に追いつく。さらに続く岡本がこの試合2
発目となる23号3ランを左中間スタンドに放り込んで勝ち切った。岡本は23
本塁打、72打点と2部門でセ・リーグトップに立っている。広島は初回に主
砲・鈴木の6年連続2桁本塁打となる左越え10号2ランで先制したが、4月9
日のマツダスタジアムでの対巨人戦以来81日ぶりの今季3勝目を目指したエー
ス大瀬良がその裏に岡本から同点2ランを浴びるなど3回6失点でKO。8対7
と1点リードで迎えた8回には6番手左腕・森浦が4点を失って敗れた。