25日、神宮球場で行われたヤクルト対巨人の一戦は7対1で巨人が勝利した。
この試合、巨人は主砲の一発でヤクルトを抜いて2位に浮上した。巨人・岡本和
真内野手が4年連続20本塁打となる20号3ランを放った。先発したメルセデ
スの好投もあり、5連勝で貯金を今季最多の10とし、首位・阪神とのゲーム差
を4.5に縮めた。
巨人の2点リードで迎えた三回表、ヤクルトの先発・石川を1死一、二塁と攻め
立てた。この場面で石川から岡本の放った打球はセンターバックスクリーンに突
き刺さった。岡本は、「いい手応えでした。追加点が取れてよかったです。」と
振り返った。この豪快なアーチで試合の流れを引き寄せると、さらに七回表は2
死一、三塁から左前適時打を放ち、1試合4打点の大活躍を見せた。これで本塁
打王争いで首位を走るヤクルト・村上との差を2に縮めた。岡本は、「チームの
ために1本でも多く打てるように頑張ります」と語った 。今季は調子の波が大
きく「まだまだそこは僕の課題」と捉えるが、リーグトップ独走の63打点が示
すように勝負どころでの一打が際立つ。巨人の原監督は、「本人は20本という
のはどうなんだろうな。もう少し(目標は)高いと思うよ。」と笑顔を見せた。
さらに、「結果は出たり出なかったり難しいですけれど、やっぱり取り組む姿勢
という点では非常に日々、きちんとやっていますね。」と信頼をにじませた。4
番のバットが首位阪神猛追の力となるのは間違いない。