12日、楽天生命パークで行われたセ・パ交流戦の楽天対阪神の一戦は、阪神が
9対1で勝利した。 楽天の田中将大投手は、阪神の佐藤に一発を浴びるなど、
7回を投げ今季最多109球5安打3失点で4敗目(2勝)を喫し、自身6戦連
続白星なしとなった。
田中は本拠地では自身16連勝中だったが、2012年7月29日の対西武戦以
来の、9年ぶりとなる黒星を喫した。阪神の1点リードで迎えた6回表2死の場
面、佐藤に2ストライクから内角スライダーを右翼席へ運ばれた。追いかける展
開での痛恨の被弾に思わず首をかしげた。田中は自身と同じくももいろクローバ
ーZのファンである大物ルーキーに対して、「あれだけ素晴らしい活躍を1年目
からしていると思うので、そういう選手が打つとチームも乗ってくると思う。い
い選手がたくさんそろっているので、しっかりと抑えたいと思います。」と警戒
していた。第1打席こそ中飛に抑えたが、4回表2死での第2打席では右前打を
打たれていた。5月1日ロッテ戦以来、6戦ぶりの白星を目指して自身16連勝
中の本拠地楽天生命パークでのマウンドに立った。3回までは完璧に抑えたが、
4回2死からマルテに四球を与える。そして続く大山に外角直球を右翼席へ運ば
れて先制2ランを許した。6回で100球に到達も7回まで投げきり、5戦連続
のクオリティースタート(6回以上自責点3点以内)を達成した。ただ、味方打
線が阪神先発の伊藤の前に7回までわずかに1得点のみ。田中は援護に恵まれ
ず、白星はつかめなかった。試合後、田中は「(6回3失点の)前回登板に比べ
たら全然よかったと思います、全体的には。」と試合を振り返り、4回に大山に
打たれた2ランについては、「まあ投げミスではないので。うまく捉えられたか
なという感じ。」と話した。また、6回に佐藤に許した一発については、「あの
ボールも特に投げミスとかではなくて、強いて言えばワンバンになるくらいの低
さにいきたかったですけど、うまく打たれましたね。」と語った。この日は阪神
打線の方が上回ったということだ。