4日、敵地神宮球場にて行われた対ヤクルトスワローズ戦で、阪神タイガースは
11対5で勝利した。
この試合、中盤までは大接戦、点の取り合いとなり一時はヤクルトのリードとな
ったが、終わってみれば阪神の大勝。今シーズン初の毎回安打となる15安打1
1点を奪って4連勝を飾った。対ヤクルト戦は、1970年以来51年ぶりとな
る開幕6連勝となった。なお、貯金は今季最多の13となった。
五回裏、この回ヤクルト先頭の西浦の今季1号ソロを浴びて同点とされ、続く1
死二塁の場面では中村の三遊間へのゴロを捕球した大山が三塁ベースカバーに入
った中野に悪送球。二塁走者・田口の生還を許し勝ち越し点を献上した。その後
さらに1点を失い、2点のビハインドとなった。
ここで悪い流れを断ち切ったのが陽川だった。六回表、2死から梅野の四球をき
っかけに一、二塁とした場面でピッチャー西の代打で登場。左中間を破る同点2
点適時二塁打を放った。さらに続く七回表には、マルテが左翼席へ勝ち越しの7
号ソロを放った。試合後、阪神の矢野監督は陽川を高評価した。「ツーアウトで
ちょっとほっとしたところで、リュウ(梅野)の四球から同点に追いつけたとい
うのは、向こうの対するダメージというのもあったしね。(陽川は)この前にス
タメンしたときに良くなかったんでね。きょうはいいところで打ったというとこ
ろで、陽川自身も乗っていける1本になったしね。チームにとっても大きかった
しね。2アウトから攻撃していくというのは、これからもタイガースの野球とし
ていきたいなと思います」と語った。大山について問われると、「ちょっと前半
はね、悠輔がかえさなあかんところでかえせなかったり、守備のミスもあった
し。乗っていけない流れになってしまってたんで」と手厳しい言葉が並んだ。
「ぜいたくというか、やっぱりその前の打席でかえすというのが4番だと思うん
でね。ぜひぜひ、最後に1本打つというのは価値あるけど、もっともっといいバ
ッター、チームの4番ってなってもらうためには前半のあのチャンスでやっぱり
かえす、というのが求められてくると思うけど」と主砲に対しては高い理想を求
めた。なお、大山は九回表、1死二塁から失策を取り返す適時三塁打を放ってい
た。