5日、甲子園球場にて行われたセ・パ交流戦の阪神対ソフトバンクは10対2で
ソフトバンクが阪神を下した。
阪神にとっては無敵を誇ったデーゲームだったが、次々と悪夢のような光景が続
いた。ミス連発で、1分けを挟んで今季開幕から16連勝中だったデーゲームで
初黒星を喫した。プロ野球史上の新記録成るかどうか注目された一戦は1950
年の中日と同様、デーゲームでの17連勝は逃した。1点ビハインドの7回表、
四球と大山のゴロ処理を誤るファンブルで1死二、三塁のピンチを招いた2番手
の小林は、栗原を投ゴロに仕留めた。だが本塁に投げようとした瞬間、踏ん張っ
た左足をひねり、慌てて一塁へ送球。結局追加点を奪われた上に、地面にしゃが
み込み、担架で運ばれた。試合後、大山のプレーに関して矢野監督は「悠輔(大
山)も難しい感じの打球ではなかったと思うんで、処理せなあかん。試合展開の
中ではそう(手痛く)なったと認めざるをえない。」と振り返った。岩貞が緊急
リリーフしたが、柳田のゴロを今度は遊撃の中野が送球エラーで適時失策が続い
てしまった。8回表には中堅の近本の送球ミスも絡んでソフトバンクに4点を奪
われると、新型コロナウィルス感染対策中叫んではいけないはずのスタンドから
怒号が飛んだ。今季初の1試合3失策で12球団ワーストの39失策はダントツ
だ。攻撃面では5度も先頭の走者を出しながら、マルテの10号先制2ランの2
点のみに終わった。貯金17への挑戦も8度連続で失敗し、勝ちと負けが交互に
訪れる「オセロ状態」は16戦連続となり、昨年のDeNAのプロ野球記録に肩
を並べた。岩崎が不振で2軍に落ちた上に、ここまで18試合に登板し4ホール
ドを挙げている小林の負傷もブルペン陣には大きな痛手となった。矢野監督は、
「いるメンバーで粘れるかというのもあるし、打者、先発投手が頑張るというの
もある。こういう時期は1年間である。全員で埋められたら。」。指揮官は今季
最大の試練に、全員野球で立ち向かう。