13日、楽天生命パークで行われたセ・パ交流戦楽天対阪神の一戦は6対5で阪
神が勝利した。
阪神が土壇場の9回2死から梅野の二盗と敵失でチャンスを作り、近本の勝ち越
し三塁打で6連勝を飾った。この勝利で2008年以来、13年ぶりに貯金20
に到達となった。阪神の矢野燿大監督は選手の積極性と粘りを高く評価した。
試合後の矢野燿大監督のコメントは
9回は梅野の盗塁が非常に効いたが。
「いやいやもちろん、そんなにこう連打、連打というところはなかなか難しいよ
うな感じに見えたし。まあリュウ(梅野)があそこでああやって走ってくれたと
いうのは相手にかなりプレッシャーを与えられたし。すごく大きな盗塁やった
し。まあ後は(四球を選んだのも)2ストライク追い込まれてからやからね。そ
こであきらめずに出ていって、ここ最近、今日も全部そうやけど、2死から出て
得点につながっているんで。そういうところはタイガースの強みにしていけるよ
うにしていきたい、そういうあきらめない野球ができたというのは、リュウのそ
の場面だけを取ってもそうだし、その他の部分を取ってもそうだったと思いま
す。」
近本が本塁打も最後の適時三塁打も勝負強かった。
「うん、ホームランもね、本当に何て言うの、向こうに取られた(逆転された)
あとやったんで。相手にもダメージを与えられたし、こっちも勢いつくようなホ
ームランやったし、最後もね、初めての対戦で難しい、簡単なピッチャーじゃな
いけど、ああやって打ってくれるというのは。チカ(近本)が上がってくるとウ
チの攻撃っていうのももっともっと幅広くなると思うんで。チャンスメークはも
ちろんだけど、今日みたいに試合を決めるっていうね、札幌でもあったけど、そ
ういうところはチカの持ち味かなと思います。」
3連戦、楽天・松井も含めて好投手を攻略した。
「もちろん、いい形でホームランが出たとかね、それは結果的に崩したとまでは
言い切れるか、どうかやね。結果、勝てたというところは受け止められると思う
けどね。もちろんいいピッチャーなんで、打ち崩せないというところは足を絡め
たり、四球を絡めたり、そういうところがうちの攻撃ができたという部分ではあ
るのかなと思います。」
中野の存在感が大きい。
「あの場面のタイムリーも本当にね。追い込まれて難しいボールだと思うけど。
場面も、すごくいい場面で、内容もしっかりあった打撃だったんでね。守りの方
も色々チャレンジして、いいプレーも多いし、走る方も積極性がどんどん出てき
ているんで、自信を付けてね。どんどんやっていってくれたら、もっともっと成
長していけると思います。」
近本と中野のコンビは。
「もちろん足があるというのはね。目に見えるものもあるけど、目に見えないプ
レッシャーというものは、相手にとってダメージがあるというか、嫌なものなん
で。そういうプレッシャーをどんどんかけられるような選手になっていってくれ
るかなと思います。」
スアレスが球団記録の12試合連続セーブ をあげた。
「今日はできれば休ませたかったんだけど。でも追い越せたんでね。もちろんス
アちゃん出したら全幅の信頼置いているし。記録になるんだよね? そういう記
録っていうのも中身のしっかりある中での記録だし。本当に気持ち的にもチーム
全体がスアちゃんに何とかつなごうというね、そういうところもまた記録につな
がって。期待通りっていうのは簡単なことじゃないんだけど、しっかりこういう
ふうにやってくれるストッパーがいるっていうのは心強いね。」
交流戦で4つの貯金 となった。
「チーム全体として苦しかったんだけどね。調子もちょっと落ちていたり、疲れ
があったりで難しい部分もあったんだけど。そこでも連敗も最後の方までなかっ
たし、何とか粘ってこられたというのが最後の6連勝につながったと思う。いい
形で締めくくることができたので、また後半のジャイアンツ戦が始まるのに向け
て全員でいい形をつくれたという交流戦になったんでね。これも誰か1人がやっ
てできる野球じゃないんでね。挑戦したり、超積極的にいくとか、あきらめない
とか。そういうものが、この交流戦でも出せたのかなと思います。」
佐藤も5番で活躍した。
「もちろんいいところでのホームランというのも印象深いし、輝自身もはじめて
の交流戦で、いいピッチャーと対戦できるとか、仙台でもじいちゃん、ばあちゃ
んが見に来てくれるとか、また違う気持ちで戦えたというのは、経験の中でも大
きいと思うし、期待値がね、どんどん上がるっていうのは素晴らしいことなの
で、またその期待を越えていくような働きをしていける可能性を秘めているの
で、俺も楽しみにしています。」
久しぶりの登板のガンケルも好投した。
「久しぶりの登板で、球数も少なかったので、まだいけるかなというところだっ
たけど、本人的にも疲れが久しぶりの登板であった感じなので。でも、ホント、
テンポよく球数も少なく、ガンケルらしい投球は見られたので、そこはホッとし
ています。」