メジャーリーグ、ア・リーグの地区シリーズはアストロズが本拠地ヒューストン
での2試合に連勝したあと、ホワイトソックスの本拠地シカゴでの第3戦を落と
したが、悪天候によって1日延期された第4戦は10対1で大勝し、3勝1敗と
してア・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。アストロズは5年連続のリーグ
優勝決定シリーズ進出となり、これはメジャーリーグ史上3チーム目となる快挙
となった。なお、このカードは77歳のホワイトソックスのトニー・ラルーサ監
督(現役最多2821勝)と72歳のアストロズのダスティ・ベイカー監督(同
2位1987勝)の「老将対決」としても注目されたが、ベイカー監督に軍配が
上がった。
試合内容は
2回裏にホワイトソックスのギャビン・シーツのソロ本塁打で先制されたアスト
ロズだったが、続く3回表二死満塁からカルロス・コレアの2点タイムリー二塁
打でたちまち逆転に成功した。コレアはこの一打でポストシーズン通算54打点
となり、ドジャースのアルバート・プホルスと並んで現役最多タイ、歴代6位タ
イに浮上した。さらに、4回表にマーティン・マルドナードとアレックス・ブレ
グマンのタイムリーで3点を追加し、6回表と8回表にマイケル・ブラントリー
のタイムリーで1点ずつを加点、9回表には二死一、二塁の場面でホセ・アルト
ゥーベがダメ押しの3ラン本塁打を左翼席にたたき込んだ。投げる方では先発の
ランス・マクラーズを筆頭に好投し、終わってみれば10対1の大差をつけてホ
ワイトソックスを一蹴した。
ポストシーズンの歴史
メジャーリーグでは1969年から東西2地区制の導入によりリーグ優勝決定シ
リーズがスタート、さらに、1994年からは3地区制の導入により地区シリー
ズがスタートした(なお、1994年はストライキのためポストシーズンの開催
なし)。5年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出したのは、1971~75年
のアスレチックスが5年連続、1991~99年のブレーブスが8年連続(19
94年を除く)に続いてアストロズが史上3チーム目となった。アストロズは2
年ぶりのワールドシリーズ進出をかけて、10月15日(日本時間16日)から
スタートするリーグ優勝決定シリーズでレッドソックスとの対戦が決まってい
る。どちらのチームも打線が強力とあって、打撃戦となりそうな気配となってい
るが果たしてどんな結果が待っていることだろう。