
アメリカ訪問中の菅義偉首相は、16日午後(日本時間17日朝)ワシントンの
ホワイトハウスでバイデン米大統領と初めての会談を行った。バイデン大統領は
首相を「ヨシ」と呼び、「私たちはインド太平洋地域で重要な二つの民主主義国
家だ」と語った。そして菅義偉首相は、「自由や民主主義、人権という普遍的価
値で結ばれた日米同盟はインド太平洋地域と世界の平和、安定、繁栄の礎で、重
要性はかつてないほど高まっている」と答えた。
首相は「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力や地域のさまざまな課
題、新型コロナウイルス、気候変動など国際社会に共通する課題に対応するた
め、じっくり議論して連携を確認したい」とも語っている。
両首脳の会談は、日本時間午前2時半過ぎから始まった。当初の約20分間は通
訳のみが同席する一対一の会談を実施して、その後で少人数会合と拡大会合を約
1時間ずつ行った。
拡大会合には、日本側からは坂井学官房副長官、阿達雅志、和泉洋人両首相補佐
官、北村滋国家安全保障局長、外務省の森健良外務審議官が出席し、アメリカ米
側からはブリンケン国務長官、オースティン国防長官、イエレン財務長官、レモ
ンド商務長官、サリバン大統領補佐官、キャンベル国家安全保障会議(NSC)イ
ンド太平洋調整官らが同席した。