
エンゼルスの大谷翔平の活躍の場が広がっている。「二刀流」や「三刀流」とい
った言葉で片付けることができないほどになっているのだ。
11日の敵地でのアストロズ戦では 「2番・投手」で今季3度目となる「二刀
流」での出場を果たした。この試合では、投手として7回を1失点、10奪三
振。打者として4打数1安打。それに加えて8回からは右翼の守備にも就いて、
大谷自身メジャー初の「三刀流」となった。常に大谷との比較で今でもその名が
登場する「元祖・二刀流」の神様ベーブ・ルースでさえ、10奪三振を奪った後
に別のポジションを守ることはなかった。史上3人目となるこの快挙にアメリカ
が大騒ぎとなった。
リトルリーグや高校野球、大学野球ならば「三刀流」は見かけないこともない。
打って、投げて、守って、走って。みなさんも何度となく目にしてきたはずだ。
いずれもがチームで突出した存在という選手はいる。だが、ここは世界最高峰の
メジャーリーグなのだ。
最高のポジションに君臨する存在であればこれがどれほどのすごさであることか
がよくわかるはずだ。NBAのスーパースターで、過去2度のファイナルMVPに
輝きオールスター選出11度を誇るネッツのケビン・デュラントがTwitter上
で、「Different breed」(違う生き物だ) 。
まさに今、我々は新しくめくられようとしている歴史の1ページを見ていると言
えるのだ。