
30日(日本時間31日)、アナハイムにて行われたエンゼルス対ヤンキースの
一戦はエンゼルスが8対7でヤンキースに勝利した。エンゼルスはこれで連勝と
なり、借金を2へと戻した。この試合で、エンゼルスの大谷翔平投手は「2番・
DH」でスタメン出場した。そして、5回裏に今シーズン第42号となるソロア
ーチを放ち、4打数1安打1打点の成績で打率を.264とした。
大谷の打席
相手はサイ・ヤング賞2度受賞を誇るヤンキース先発右腕クルーバー。この日の
登板が右肩痛の故障からの復帰戦となったクルーバーとの対戦の初回1死、続い
ての4回裏先頭の打席は見逃し三振に倒れた。そして、5対5のタイスコアで迎
えた5回裏先頭の場面、ヤンキースの2番手左腕で7月までエンゼルスに在籍し
同僚だったヒーニーの3球目のカーブをとらえて右翼席へと運ぶソロアーチを放
って勝ち越した。打球速度は112マイル(180.3キロ)、打球飛距離は4
431フィート(131.5メートル)、打球角度は38度の本塁打となった。
この日の本塁打、安打ともに26日(日本時間27日)のオリオールズ戦以来3試
合ぶり、15打席ぶりのものとなった。これで両リーグトップの本塁打数を42
へと伸ばし、2位につけているロイヤルズ・ペレス、ブルージェイズ・ゲレロと
の差を4本とした。また、今シーズンの対ヤンキース戦では実に5試合で4本塁
打を放つ相性の良さとなった。さらに続く7回裏先頭ではヤンキースの3番手左
腕・ペラルタ相手に見逃し三振を喫した。この日の前の試合、28日(日本時間
29日)の対パドレス戦は2試合連続無安打となる4打数無安打であったもの
の、5回に今季20個目となる二盗を決め、エンゼルス球団初で史上32人目と
なる「40本塁打&20盗塁」を達成していた。また、このパドレス戦では初回
に相手投手の投球が右手首付近を直撃するアクシデントがあったが、その後も交
代せずに出場を続けていた。エンゼルス・マドン監督はヤンキース戦の試合前、
「問題はないが痛みが残っている。次の先発の準備が整うまでは打者として出場
を続ける。」と話し、8月31日(日本時間9月1日)に予定されていたヤンキ
ース戦の先発は回避することが決まっていた。なお、次回の登板についてマドン
監督は明らかにしていない。
ライバルたちは
なお、この日は本塁打王争いを続けているブルージェイズのゲレロJRがトロント
で行われたオリオールズ戦に「三番・一塁」で先発出場し、自身10試合ぶりと
なる本塁打を2本放っており、ロイヤルズのペレスともども熾烈な争いはシーズ
ン終盤までもつれそうだ。