29日、東京ドームにて行われた巨人対広島の一戦は巨人が11対8で勝利し
た。この試合で巨人の主砲・岡本和真内野手が24歳最後となったこの日、2本
の本塁打を含む3安打6打点と大暴れ。チームに昨年9月の9連勝以来となる8
連勝、今季初の貯金13、対広島戦通算1000勝目をもたらした。岡本の1試
合6打点は3ラン2発を放った12日のZOZOマリンでの対ロッテ戦に続いて今
月2度目で自己最多タイとなった。
岡本はいつものように「4番・三塁」で先発出場した。初回に広島に主砲・鈴木
誠の先制2ランで2点を先制されて迎えたその裏の攻撃、2死一塁で入った第1
打席で広島先発右腕・大瀬良の外角スライダーを右翼スタンドへ22号同点2ラ
ンとすると、2対4と再び2点のビハインドで迎えた3回裏の第2打席では丸の
1点差に迫る適時打の後で146キロ直球を再び同点に持ち込む左前適時打を放
った。その後、四球、死球を挟んで迎えた第5打席は丸の適時打で8対8の同点
に追いついた後、広島6番手左腕・森浦の初球スライダーを左中間スタンドに突
き刺す23号3ランとして勝負を決めた。試合後、文句なしのお立ち台に上がっ
た岡本は「いや、もうホントに何とか後ろにつなごうと思ってたんで。その結果
がホームランになって良かったなと思います。」とまずは初回に放った同点2ラ
ンについて振り返ると、丸が1点差に迫る適時打、岡本が同点打、坂本が勝ち越
し打とクリーンアップが3連続適時打を放った3回裏の攻撃については、「あれ
も何とか後ろにつなごうと思って、はい」と照れ笑い。これにスタンドがどっと
沸くと、「打席に立ったんで、ヒットになって良かったなと思います」と続け
た。前の3番を丸、後ろの5番を坂本が打つ。好打者2人に挟まれ、4番に座っ
ていることについて聞かれると、「やっぱり相手も後ろに坂本さんがいるってい
うのはすごいイヤだと思うので、僕が何とか流れを切らないように、はい。頑張
ってます。」と言い切った。初球を打った8回裏の決勝3ランについては、「ど
さくさに紛れて打ちにいこうと思ってたんで。まぁ、その結果がホームランにな
って良かったなと思います。」と語り、続けて「これからも裏切らないようにし
っかり頑張りたいなと思います」と語った。これで72打点として2位・ヤクル
トの村上に20点差をつけてダントツだ。2戦3発での23本塁打は村上と並ん
でセ・リーグトップタイとなった。これについて問われると岡本は、「いや、で
も僕は1試合1試合、1打席1打席集中して頑張りたいなと思います」と冷静に
話した。さらにチームの8連勝について聞かれると、「今すごいいい流れで来て
いると思うので、このまま勝てるように頑張りたいなと思います。応援よろしく
お願いします。」と話してお立ち台を締めくくった。