元大阪府知事、大阪市市長の橋下徹氏が2日、フジテレビ系「日曜報道THE
PRIME」(日曜・午前7時半)にリモート生出演した。
当番組内では、新型コロナウィルス感染拡大の影響で大打撃を受けている航空業
界にあって、全日空が国際線専用機を使用し成田空港発着で機内食を味わうツア
ーなど事業の見直しなどで企業努力していることを特集した。こうした取り組み
に橋下氏は「民間は必死なんです、生きるために。緊急事態宣言が出ても給料が
減らない国会議員とは民間は違うんです」と指摘した。さらに橋下氏は「最近、
ネットの声をここで横で拾い上げているんですが『橋下、お前、感染対策ってい
うんだったらオリンピックだって感染対策やればいいじゃないか』っていう声が
すごい出ているらしいんですが」とした上で「オリンピックは違います。これは
税金使って、国をあげてのイベントでみんなが気持ちよくお祭り騒ぎをするよう
なイベントなわけでね。それがステージ3、4で一部の業種が休業させられたり
とか、生活ができないような状況になっている中でのオリンピックっていうの
は、僕はやっぱり反対ですね」と主張した。
そう、オリンピックというものは平和の祭典そのもの。現在の世の中はまったく
もって平和な世の中とは程遠いものとなっていることは事実だ。新型コロナウィ
ルス感染拡大のもとで「平和の祭典」を行うというのはおかしなことといった主
張にはうなづける点が多いといえる。かつて世間では当たり前のように見られた
マスク無しで過ごせる社会を、子供を連れて楽しく旅行に行き、楽しく食事が出
来る世の中を。そのような日常を取り戻すための努力を。まさに的を射た意見と
言えるのだ。