
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、5月2日(日本時間3日)に行われた
シアトル・マリナーズ戦で、メジャーでは4年目で自身初となる1試合2盗塁を
記録した。これで、今季の盗塁数をアメリカン・リーグ3位タイとなる6個とし
た。
大谷はここまで今シーズン26試合全てに出場して、打率.263、8本塁打
(アメリカン・リーグ3位タイ)、20打点、6盗塁(リーグ3位タイ)の記録
となっている。今後もこのペースを保っていくことができるとすれば、シーズン
全162試合で50本塁打、125打点、37盗塁というとてつもない記録を残
すことになる。
日本のシーズンと比べると、長丁場のメジャーリーグのシーズンで二刀流として
活躍する大谷が全試合にプレーすることはまず考えづらいものであり、シーズン
が進むにつれて適度な休みを挟んでいくこととなってくることではあろうが、大
いに期待できる数字ではある。
メジャーリーグの長い歴史の中で4度しか達成されていないシーズン40本塁
打、40盗塁の「40-40」を大谷がクリアするのは現時点においては難しそ
うな気配ではあるのだが、30本塁打、30盗塁であれば手が届きそうな数字で
はある。
この「30-30」もエリート選手の証となっており、メジャーリーグでこれま
でに41選手しか達成していないものだ。
現在、大谷のチームメイトであるマイク・トラウトは、新人だった2012年に
30本塁打、49盗塁(シーズン盗塁王)で30-30のエリート選手の仲間入
りを果たした。
大谷はシーズン最多本塁打は新人だった2018年に放った22本塁打、シーズ
ン最多盗塁は2019年に記録した12盗塁だが、今季は大幅な自己記録の更新
が期待できるものとなっている。ちなみに、大谷の日本球界での自己最多は20
16年の22本塁打、7盗塁が最高の数字だ。
もし大谷が30-30を達成することができれば、メジャーリーグでは日本人初
となる快挙だ。日本人メジャーリーガーは20-20の達成者もおらず、200
5年にイチロー(シアトル・マリナーズ)が15本塁打、33盗塁と、井口資仁
(シカゴ・ホワイトソックス)が15本塁打、15盗塁で達成した15-15が
最高の記録となっている。
今のところ、今季絶好調と言える大谷は、オールスター戦までに15-15を達
成するぐらいの勢いであり、その活躍に大いに期待が持てるところである。