
2021年のプロ野球が3月26日に開幕した。
昨季は6月にまで開幕がずれ込んだ上に、予定されていたスケジールをすべてこ
なすことができなかったシーズンとなってしまったが、それだけに今季はいやが
うえにもその期待が高まる一方の開幕となった。
さて、では優勝の栄冠を勝ち取るチームはどこになるのか。
前回のセ・リーグに続いて、今回はパ・リーグを見てみよう。
今季は田中投手が復帰した楽天の前評判が非常に高い。
はたしてその通りの結果となるのであろうか。
やっぱりソフトバンクで決まり?
やはりソフトバンクは強い。
ソフトバンクと楽天の違いとは何か。
これはセ・リーグと同じこと。原監督と矢野監督の采配力の違いだ。
いってみれば、監督としての経験の差からくる「差」だ。
楽天の石井監督は今季で1年目。実は今の段階ではその力量と言うものはまった
くの未知数であると言わざるを得ない。
ただ、今季の石井監督は「GM兼任監督」という立場である。
過去の例から見ても、昨今の野球において複数の役割を兼任して現場の采配を満
足にこなしていくことには大いに疑問符が付く。
今季の楽天は大リーグのヤンキースからの田中投手の復帰で大いに盛り上がって
はいるが、田中投手にあの2013年のリーグ優勝のときのような24勝無敗を
期待するのはかなり無理があると言える。
たとえそのときに匹敵するような成績が残せたとしても、田中投手1人の活躍で
優勝を狙うのは非現実的だ。
そのほかの投手では、昨年の最多勝投手の涌井、岸、則本は圧巻であるが、次に
続く投手の名前が挙がってこない。新人の早川は素晴らしい投手ではあるが、い
きなり重い役割を背負わせるのは酷と言うものだ。
さて、ソフトバンクであるが、いまさら個々の選手についてあれこれ言うことも
あるまい。
工藤監督も語っていたが、選手に嫌われる監督になった。監督と言うものは選手
になあなあの関係ではいけない。決して好かれてはいけない、と言っているわけ
ではない。ただし、好かれようとすると、どうしてもなあなあの関係になってし
まいがちだということだ。このようなチームは強くはなれない。
そして最後はやはりセ・リーグの巨人の原監督と同じ采配力の差。
今年もソフトバンクがパ・リーグ優勝、そして日本一へと駆け上がる可能性が大
きいと言えるのだ。