
18日(日本時間19日)、セントルイスで行われたカージナルス対パドレスの
一戦は、3対2でカージナルスが逆転勝ちした。この試合で、パドレスのダルビ
ッシュ有投手が先発登板した。パドレスにとってはカージナルスはポストシーズ
ンの進出を争う目下のライバルだ。このライバルを相手に打線を7回3安打無失
点に封じたものの、降板後の救援投手が逆転を許しダルビッシュの今シーズン9
勝目はお預けとなった。このまま勝っていればメジャーリーグ通算80勝目とな
って黒田博樹投手を抜いて、123勝を挙げた野茂英雄に次いで日本人歴代単独
2位に進出するはずだったが、2番手のパガンが8回に3失点してチームが逆転
負けを喫した。
圧巻の投球
3回まで3奪三振を含む圧巻のパーフェクト発進だった。パドレスの2点リード
の4回裏は安打と四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、カージナルスの3
番・オニール、4番・アレナドを連続で見逃し三振に仕留めると、最後は5番・
モリーナを左飛に退けこの回も無失点で切り抜けた。さらに、6回表も無死一、
二塁のピンチを招いたが、ここでも2番・ゴールドシュミット、続くオニールを
連続三振に仕留めるなど無失点に抑えた。ダルビッシュは要所で三振を奪う本来
の姿を取り戻し、7回を投げて96球、3安打無失点、9奪三振1四球の快投を
見せ防御率は4.13となった。前回の対ジャイアンツ戦では3四球と制球に不
安があり4回を8失点でKOされたが、この日はわずかに1個のみ。まさに圧巻
の投球内容だった。
降板後は?
パドレスは2点リードので迎えた8回を2番手・パガンに託すも、犠飛で1点差
に迫られたあと、二死一塁でオニールに痛恨の逆転2ランを被弾した。試合をひ
っくり返され、ダルビッシュの9勝目は消滅した。パドレスはそのまま敗れて2
連敗となり、ワイルドカード2位・カージナルスとのゲーム差は2.5に開い
た。