7日(日本時間8日)、ピッツバーグで行われたパイレーツ対タイガースの一戦
は3対2でパイレーツが逆転で勝利した。この試合でパイレーツの筒香嘉智外野
手が「2番・右翼」でスタメン出場し、3打数1安打2四球と3度とも出塁して
チームの勝利に貢献した。

筒香は初回の第1打席では四球、続く3回裏の第2打席はフェンス手前まで運ぶ
大きな中飛に倒れたものの、4回裏の第3打席ではこの日2つ目の四球を選ぶ。
さらに、6回裏の第4打席で4試合連続安打となる三塁内野安打を放つと、続く
レイノルズの右翼への当たりで三塁へ進塁、その後ギャメルの2点適時打で同点
のホームを踏んだ。パイレーツ移籍後、好調を維持し続けている筒香はこれで通
算21試合に出場して52打数15安打7本塁打15打点、打率は.288にま
で上昇した。今シーズン当初の不調続きのころには想像すらできなかった成績を
残し、シーズンの通算成績でも155打数31安打で打率.200ちょうどまで
上げてきている。
来シーズンは
現在、文字通り絶好調の筒香。現地専門メディア『FAN SIDED』が、「ヨシ・
ツツゴウはパイレーツで成功を収めた」と題した記事を掲載した。その内容は、
「今シーズン3球団を渡り歩いた侍戦士はタンパベイ・レイズでは持ち前のパワ
ーを期待されながらも応えられず、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。しか
し、ドジャースでも同様に打撃不振に苦しみ、ピッツバーグ・パイレーツへと移
ってきた。そんな苦労人だが、ついにピッツバーグで自分に合った型を見つけ始
めたようで、実際にメジャーリーガーとして活躍できる可能性を示した。」と高
く評価している。2年契約最終年の終盤を迎える筒香に、この記事では「パイレ
ーツはチームを立て直す中心選手を探しているので、筒香に残ってもらうことを
考えていても驚かない。筒香は29歳で、ピッツバーグでの成功を続けられれ
ば、チームが必要とするタイプの選手だ。」と現状のチーム事情を踏まえた上
で、筒香の残留を熱望している。しかし、記事では筒香には日本に戻る選択肢も
あるのではとの懸念も示している。「恐らくアメリカより大きな契約を交わすだ
ろう」と予想した上で、さらに「筒香がメジャーリーグでプレーすることが選択
肢にあると望むしかない」と記している。ようやく野球の本場メジャーリーグで
結果を残し始めた筒香は、果たしてどの様な選択をするのだろうか。今シーズン
も残り少なくなってきているが、終盤のプレーとともに来シーズン以降の契約に
ついても注目が集まってきている。