23日、メットライフドームで行われた楽天対西武の一戦は6対4で楽天が勝利
した。楽天は連敗を7で止めた。楽天の田中将大投手は6回8安打4失点なが
ら、味方打線に助けられ3勝目(4敗)を挙げた。田中は今季初のナイター登板
となったが5月1日の対ロッテ戦以来、7試合ぶり白星となった。
今季はまさに、「土曜日の男」として登板全9試合全て土曜日のデーゲームに先
発していたが、19日のオリックス戦が雨天中止となり、中10日で今季初のナ
イター登板に臨んだ田中将は初回いきなり2点の援護点をもらったもののピリッ
としない。14年ぶりにボークを取られるなど立ち上がりからリズムが悪く、2
回までに56球を要するなど栗山と金子に適時打を浴び2失点を喫する。これで
あっさり同点とされると、味方が1点を勝ち越した4回裏に再び失点となった。
この回、2死三塁から愛斗に右翼フェンス直撃の適時三塁打を浴びまたも同点と
されると、続く柘植にも左前適時打を浴び3対4と逆転を許した。それでも今季
最多の111球で6回を投げ切ってマウンドを降りると7回表に味方打線が奮起
する。西武の5番手投手・渡辺から1死一、三塁とチャンスを作ると岡島が右中
間を破る走者一掃の2点適時三塁打で逆転に成功した。その後は田中に久々の白
星をつけるべくリリーフ陣も奮起した。7回裏は酒居、8回裏は宋家豪が西武打
線を三者凡退に抑えると9回裏は守護神・松井が無失点で締めて19セーブ目を
挙げた。田中は日本では初となる4連敗を回避し、チームの連敗、そして自身の
連敗も終わらせた。