
第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が23日、オンライン形式で行われ
た。
従来は大阪市内に各学校の主将が集まって実施していたものであるが、新型コロ
ナウイルスの感染拡大の影響を受けて、今回は自身の学校にてくじを引くことに
なっていた。
また、例年この組み合わせ抽選会は開幕の1週間前に行われていたものだが、
新型コロナの影響のもとでそれぞれの出場校が十分に準備などができるようにと
いった主催者側の配慮で、2月23日への前倒しとなったものだ。
なお、選抜大会は3月19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する予定と
なっている。
昨年は、その前年の秋季大会の成績結果を受けてすでに出場校が決定していたに
もかかわらず新型コロナウイルスの感染拡大によって開幕の約1週間前に中止が
決定した。
さらに、夏の地方大会、続く全国選手権大会も中止となった。
このたび、日本高野連は今回の選抜大会は新型コロナウイルスの感染に対する対
策を徹底的に行い、観客数の制限を行うなどして開催する方向で準備を進めてい
る状況であるということだ。
開会式は出場全校選手による入場行進は行われることはなく、簡素化されたもの
となる模様。
また、各試合の間は消毒作業その他の処理に時間を要することから例年は30分
間隔であるところが10分余裕をとって40分となっている。
さらに、甲子園での高校野球の一つの名物ともいえるアルプス席でのブラスバン
ドの演奏などは行われないということでかなり簡素化されたものとなりそうであ
る。
なお、今大会は1回戦からいきなり大阪桐蔭(大阪)と智辯学園(奈良)という
昨年秋の近畿大会の決勝戦の再現となる優勝候補同士の激突となり、最初から目
が離せない大会となりそうだ。
昨年は、夏に交流戦があったとはいえ高校野球ファンはとてもさびしい思いを強
いられた。
この春、頂点を目指ししのぎを削る従来の高校野球がいよいよ甲子園に帰ってく
る。
開幕が待ち遠しい限りである。