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阪神藤浪が巨人エース菅野に泣きつく自主トレ参加で恥をかくのは誰だ  

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巨人の菅野智之が20日、自主トレのためチームの後輩の中川と沖縄の伊良部島

へと旅立った。ただし、今回の自主トレはいわゆる「異例」の自主トレとなりそ

うだ。と言うのも、先日契約更改を終えた記者会見の席で菅野は今オフの自主ト

レに阪神の藤浪晋太郎が参加することを明かしたからだ。藤浪の方から菅野に連

絡があり、自主トレへの参加を志願されたということだ。菅野は、「突然(藤浪

から)連絡が来て、『お願いします』って言われたので、いろいろ話をして、一

緒に頑張ろうかっていう話です」と経緯を説明した。この自主トレには後日藤浪

が合流する予定だ。

この2人は2012年のドラフトで共に1位指名を受けて入団した同期の間柄だ

が、プロ野球人としての人生は対照的な歩みと言っても過言ではあるまい。ここ

まで菅野はプロ実働9年間で7度の2ケタ勝利をマークし、最多勝3度、最優秀

防御率4度、沢村賞、MVPをそれぞれ2度受賞するなど日本プロ野球界を代表

する投手になった。対する藤浪も高卒1年目から3年連続2ケタ勝利と菅野に負

けないほどの成績を残していたが、その後は制球難で投球フォームを崩すなどし

て一軍定着すらままならない状況に陥ってしまっている。今シーズンは自身初の

開幕投手を務めたものの、好調が持続することはなかった。今年は21試合登板

で3勝3敗4ホールド、防御率5.21と本人にとってもチームにとってもまっ

たくもって不本意な成績で終わってしまった。年俸も2016年の推定年俸1億

7000万円から6年連続のダウンで今や4900万円にまで落ち込んだ。契約

更改後の会見では、「完全な自分のエゴで先発をやりたいというのもあります

し、そのエゴを通せない程度の実力なら中継ぎでも大した成績を残せないと思っ

ているので、自分のエゴを貫いてやります」と先発を志願する発言を見せたが、

周囲からはこの成績では中継ぎが妥当ではないかとの冷ややかな声が大きい。

ただ、今回の菅野との自主トレ志願については大いに期待されている面もある。

周知のとおり、藤浪がもともと持っているその能力は非常に大きい。以前から言

われているように昨今の不調はそのメンタル面によるところがひとつの原因と言

える。ここ数年の藤浪は、制球に不安を抱えて打者と勝負する前に自滅する状況

がずっと続いている。この現状の打開に向けては、菅野から学べる点は非常に多

いはずだ。球界屈指とも言える野球理論を持つ菅野からは、投手としての心構え

などメンタル面をコントロールすることの重要性も学べる。また、藤浪の自主ト

レ参加を快諾した菅野の姿勢も大いに評価されるべきだ。巨人と阪神は言うまで

もなく宿敵のライバル関係だ。一昔前までは因縁の関係とも言える巨人と阪神の

選手が一緒に自主トレすることなど考えられなかった。しかし、今は侍ジャパン

など選手同士の交流の機会も多くなって球団の垣根を越えてオフに一緒にトレー

ニングすることは珍しくなくなった。昨年も同じようなパターンで阪神の北條史

也が光星学院(現八戸学院光星)の先輩に当たる巨人の坂本勇人の自主トレに参

加して、打撃、そして遊撃の守備で多くのことを学んだ。菅野と藤浪に学校など

のつながりは一切ない。そんな接点のない巨人のエースに、藤浪が直電で頼み込

んで実現するのだから、異例中の異例であると言えるのだ。ここで藤浪も菅野か

らエースとしての心構えを学ぶことで、なんとか復活のきっかけをつかんでほし

いところである。


菅野自身も来季にかける

ただ、藤浪が試行錯誤を続けている中で菅野自身も今シーズンはプロ9年目で最

も苦しいシーズンを送ったとも言える。故障やコンディション不良の影響で一年

間で4度もの登録抹消を経験した。内定していた東京オリンピックも出場辞退し

た。オリンピック出場にはこだわりをもっていただけに本人としても忸怩たる思

いであったろうことは想像に難くない。結局今シーズンは19試合登板で6勝7

敗、防御率3.19の成績を残し、入団以来で自己ワーストの数字に終わった。

今オフの自主トレで自分のコンディションを上げることに集中するため、藤浪の

申し出を断っても不思議ではない状況にあったはずだ。救いの手を差し伸べたの

は、好敵手として投げ合った投手に対してその復活を手助けしたい気持ちがある

からではなかろうか。

藤浪は技術面ではない

ここで藤浪である。9年目の今シーズンは二軍落ちや中継ぎ転向を余儀なくさ

れ、前述のとおり3勝3敗4ホールド、防御率5.21のまったくもって不本意

な成績に終わった。背水のシーズンへ向けてワラにもすがりたいということだろ

う。何度も言うように藤浪の剛速球はその球威からして大きな武器になるし、荒

れ球を減らしてストライクゾーンに入った時は打者も手が出ない。もう技術的な

ことではなくメンタルの部分の問題が大きいのだ。

阪神は藤浪の復活を望んでいる?

こうなると、藤浪はいったいチームの中では藤浪はどんな立ち位置だったのだろ

うかと言うことだ。もはや、阪神には頼れるコーチや選手がいないのであろう。

周囲から批判の声が上がることを十分承知の上で、菅野に連絡をとったのはほん

とうに最後の手段と言えよう。それこそ恥も外聞も捨てて巨人のエースに阪神の

投手が泣きつくなどということは今までだったらあり得なかったことだ。ただ

し、藤浪自身からすれば大きな進歩だとも言える。これだけの覚悟があれば、大

化けする可能性は大いにあるし、そう願いたい。ただ、実際のところ藤浪が覚醒

すれば、阪神の首脳陣は大きな非難を浴びることは必至だ。これまで何をやって

いたのかという声が上がるのが目に見えている。阪神にとって藤浪の復活と言

うのは大変喜ばしいことであると同時に、自球団の選手さえも扱い損ねたという

恥をかかかされたといったような痛し痒しといった側面も持ち合わせていると言

えるのだ。

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