
18日、大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に任天堂
の人気ゲーム「スーパーマリオ」をテーマとする新エリア「スーパー・ニンテン
ドー・ワールド」が開業した。
さまざまな世代にわたって、いまや世界中に親しまれているゲームだけにファン
のみならずその期待は大きい。
本場アメリカのユニバーサル・スタジオにもない世界初のエリアだ。その中はゲ
ームの世界がそのまま実体験で味わえるような仕立てになっている。
まず初めに巨大な緑の土管をくぐると、誰もが知っているあの「キノコ王国」の
景色が広がる。その中では「クリボー」や「ノコノコ」といったおなじみのキャ
ラクターたちがゲームの中から飛び出してきたように動き回っている。
さらに、このエリアの最大の目玉となるであろうアトラクション「マリオカー
ト」は実物のセットと映像を組み合わせたAR(拡張現実)技術、またさまざま
な特殊効果でレースを再現している。その乗り場で画面が付いたヘッドセットを
装着すると、ゲームの中で動き回るキャラクターたちが目の前にいるような感覚
を覚えるような仕掛けになっている。
ハンドルを使って画面上を見ながらドリフトなどの動きもできるのであるが、実
際の乗り物はレール上をゆっくりと動いていくので子どもでも安心して楽しめる
ということだ。
開発責任者によると「ただプレーするのでなく全身で飛び込む」ということだ。
その他、キャラクターのひとつ「ヨッシー」の背中に乗ってセットの中を巡るア
トラクションの「ヨッシー・アドベンチャー」、そしてレストラン「キノピオ・
カフェ」がある。
また、この新エリア内では専用リストバンドと連携したアプリでも遊べるように
なっている。「ハテナブロック」の形をした箱をたたいたり、キャラクターの
「ボムへい」などのミニゲームをクリアしたりすると、そのアプリ上にコインや
スタンプがたまっていき、それによってスコアがランク付けされる仕組みだ。こ
うした仕掛けで、リピーター客を増やしていくというのがUSJ側の狙いの一つ
である。
ただ、コアなファンとしてはこのような施設はUSJの中ではなく新たな場所に
単独の施設として建設して欲しかったといったところだろう。
それがかなわないことであったとしても、せめてUSJの敷地面積をもっと広げ
てもっと大きなものを作って欲しかった言ったところか。
どちらにしても、新型コロナウィルスの感染の問題がある中での船出ではあるの
で、もちろん大成功を願ってやまないのではあるが、今後どのように展開されて
いくのか注視していきたいところである。