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ヤクルトと巨人、明暗分かれたあまりにも大きすぎる差とその限界とは

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10月22日現在、今シーズンのプロ野球も大詰めを迎えセ・リーグ、パ・リー

グともに優勝マジックが点灯している状況だ。さらに言えば、この大詰めの状況

になってさえもその優勝マジックの対象となるチームにもまだ優勝への可能性が

残されているといった熾烈な優勝争いが繰り広げられている。

セ・リーグの在京2球団、巨人とヤクルトについて開幕前の段階で最後にこれだ

けの明暗が分かれることを予想できた方がいるだろうか。いや、明暗が分かれる

ことを予想できたとしてもそれはおそらく巨人が明でヤクルトが暗であったろ

う。しかし、現実はまったく逆のものとなってしまっている。2年連続最下位か

らリーグ優勝をうかがう位置にまで浮上を果たしたヤクルト、2年連続のリーグ

連覇からクライマックスシリーズへの進出までも危うい状況にまで落ちこんだ巨

人、両球団の明暗が分かれた理由とは。


投手成績の差

まず、大差がついてしまっているのが投手の成績となっている。昨シーズンはリ

ーグワーストの防御率だったヤクルトの投手陣だったが、今シーズンはその成績

が劇的な向上を見せている。特に目立つのがリリーフ陣の充実具合だ。先発投手

陣のQS率(6回を自責点3点以内に抑えた試合の割合)はセ・リーグ中4位

で、実はこの数字は巨人よりも下回っていて規定投球回数に到達した投手も1人

もいないという状況だ。それにもかかわらず、セーブ数は阪神と並んでトップと

なっている。さらに、ホールド数はセ・リーグ2位の巨人に大差をつけてダント

ツの1位となっている。開幕時にクローザーを任されていた石山が不調に陥った

のは誤算だったが、そのポジションをマクガフが穴埋めしてブルペン陣の再編に

成功したことが大きい。そのマクガフへのつなぎ役として、プロ野球新記録を更

新した清水、さらに楽天で戦力外となった経験を持つ今野と近藤の活躍も目立っ

ている。一方の巨人はどうかと言うと、8月まではクローザーのデラロサの代役

としてビエイラが活躍を見せていたが、9月以降は低迷した。原辰徳監督は、わ

ずかな球数で次々と投手を交代させる「スクランブル継投」で何とかしのぐ方向

であったが、結果としてはそれも上手くはいかずに終わった。開幕前に想定して

いた勝ちパターンが崩れた時に何とか立て直すことのできたヤクルトと、立て直

せなかった巨人の差が現在の2チームの差として如実に表れている。

攻撃面では

攻撃面では、ホームラン数こそ巨人がリーグ1位の成績となっているものの、そ

れ以外の打率や得点などはすべてにわたってヤクルトが上回っている。たとえ

ば、出塁率の差を見るとヤクルトは村上や中村、山田と出塁率のリーグ上位10

位以内に3人が名を連ねているが、巨人は10位の坂本わずか1人のみとなって

いる。村上とホームラン、打点のタイトルを争う巨人の岡本に至っては、ヤクル

トの塩見や青木よりも低い出塁率に甘んじている。

巨人の限界

総じてヤクルトは、かつての野村監督時代から「野村再生工場」と呼ばれていた

ような他球団から移籍してきた選手に再びその輝きを取り戻させて活躍させる土

壌を持っているが、前述した今野や近藤に加えて、巨人からトレードで加入した

田口も今やチームに欠かせない存在となっている。これこそがクローザー出身の

高津臣吾監督が、チームの特徴を最大限生かした結果といえる。それに対して、

巨人は今シーズンも今や巨人のお家芸と言える大型補強を行ったものの、新加入

の選手が軒並み結果を残すことができず、さらに広島から移籍3年目を迎えた丸

が成績を落としたことも痛手となった。これまでのチーム作りが花を咲かせたヤ

クルトと、これまでのやり方がまったく機能せずに終わってしまった巨人、その

差があらゆる点で今シーズンの成績となって表れた結果が現在のこの2チームの

差だったと言える。


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