4月30日、阪神タイガースが本拠地甲子園球場に広島カープを迎え撃ち、4対
2で勝利して首位の座をガッチリキープした。
この試合、初回から阪神打線が牙をむいた。
1回裏、サンズの先制タイムリーヒットが飛び出す。昨年、驚異の得点圏打率を
誇り、この程度は当たり前のバッターではあるのだがここのところ少し当たりが
止まっていただけに本人も周囲も一安心のタイムリーヒットとなった。
さらに続く2回裏、中野のヒット、近本の四球の後、糸原のタイムリーヒットが
生まれた。さすが目下セ・リーグ打率2位のバッター。この場面ではランナーを
ホームまで迎え入れるのも当然か。結局、糸原は今日もマルチ安打で首位打者を
狙える位置をキープしている。
そして、5回裏。大山のヒット、サンズの四球の後、今度は佐藤のタイムリーヒ
ットで1点追加。ホームランは出るが三振の数も多く、なかなか打率に結びつか
ないゴールデンルーキーではあったのだが、本日久しぶりのマルチ安打で打率も
急上昇中だ。さらに続いて梅野もタイムリーヒットでもう1点追加。梅野に至っ
ては昨年のサンズを彷彿とさせる驚異の得点圏打率、ここまで何と5割。まさに
恐怖の7番打者として君臨しているのだ。
結局のところ、すべてシングルヒットでコツコツ1点ずつ積み重ねて合計4点。
少し前に東京ドームにおいて空中戦にて巨人を下したこともあったが、今日のよ
うな勝ち方ができるのも今の阪神タイガースの強みの一つとなっているのだ。
そして、投げる方では先発秋山の素晴らしいピッチングが光った。先週打ち込ま
れた同じ投手とは思えないほどの見事な好投で8回途中2失点で3勝目を挙げ
た。なぜ広島カープにこれほど強いのか。相性の良さと言うほかあるまい。
少し先のこととなるが、次の対広島戦は21日から3連戦となっており初戦が今
回同様また金曜日からなのでこの秋山の登板となりそうな気配濃厚である。
さて、8回途中から岩崎へと継投。犠牲フライで1点を失うも自責点0の完璧な
火消し。
9回はもちろん抑えのスアレスで7セーブ目を挙げた。
ちなみに、このスアレスの防御率は0.75。先の岩崎の防御率が0.79。
リリーフ陣は完璧。
東京ドームではエース菅野を立てて臨んだ2位巨人が中日にまさかの惜敗。
また2位とのゲーム差が広がった。
この時期のゲーム差はあまり気にしなくてもいいとも言えるが、上に居る方とし
てはやはりあるだけあった方がいいのは当然の理だ。阪神タイガースとしてはと
りあえずはこのままシーズン序盤戦を乗りきっていきたいところである。