27日、甲子園球場で行われた阪神対DeNAの一戦はDeNAが8対3で阪神
を下した。阪神が同一カード3連敗を喫するのは今季初、DeNA相手の3連戦
3連敗は2015年以来、6年ぶりとなった。投手陣が今季初の1試合4被弾と
打ち込まれ、打線の反撃も届かなかった。これで2位・巨人には4月30日以来
となる2.5ゲーム差にまで迫られた。
阪神先発・秋山が5回6失点KOと、DeNA打線につかまった。初回、2死二
塁から4番・オースティンに先制の2ランを被弾した。さらに、四回表には、無
死一、二塁のピンチを背負うと、ソトに左中間へ3ランを浴びて序盤でいきなり
5点を失った。五回表も先頭の桑原にバックスクリーン左へソロを浴び、さらに
大きくリードを広げられた。やっと打線が奮起したのは、6点を追う五回裏だっ
た。1死から近本が猛打賞となる二塁打でチャンスを作ると、続く糸原は初球の
144キロ直球を右中間へ運んで反撃ののろしを上げた。さらに、マルテも左線
へ適時二塁打を放った。3者連続二塁打で2点を返したが、後続が続かずじま
い。4番・大山は一飛に倒れ、ドラフト1位ルーキー・佐藤は高々と舞い上がっ
た遊飛に打ち取られた。これで佐藤は、自己ワーストを更新する15打席連続無
安打となった。6点を追う八回裏には、1死走者なしから佐藤が16打席ぶりの
安打となる右翼線二塁打で出塁した。続くサンズの左前打で一、三塁とし、代
打・糸井が右犠飛を放って1点を返したが、反撃もここまで。これ以上追い上げ
ることはできなかった。
数日前、巨人の原監督は首位・阪神とのゲーム差を3以内に縮めることを当面の
目標に設定し、「一つの目安は3。3以下になるとゲーム差なんて、あってない
ようなもの。」と話していた。百戦錬磨の指揮官はこう持論を展開して先を見据
えていたが、それがもう現実のものとなってしまった。