
2日、本拠地甲子園球場で広島と対戦した阪神タイガースは、7対3で勝利し
た。阪神先発のガンケル投手は5回7安打3失点の成績。毎回ランナーを背負う
苦しい投球が続き、決して調子がいいとはいえない内容ではあったがなんとか踏
ん張り、ハーラートップタイとなる無傷での5勝目を挙げた。阪神での開幕5連
勝となると、球団外国人では2017年のメッセンジャー以来4年ぶりとなっ
た。
佐藤輝明満塁で打ちまくり
打つ方ではこの人、ゴールデンルーキーの佐藤輝明選手だ。大山に代わって「4
番・三塁」で先発出場し、2点を追う五回裏、無死満塁で相手広島の野村投手か
ら右翼席へ逆転の8号満塁本塁打を放った。これで終わらないのがゴールデンル
ーキーの証だ。続く六回裏、1死満塁でも左前適時打を放ち今日は5打点。さら
にリードを広げた。
この佐藤は満塁ではめっぽう強い。これで今季の満塁での成績は7打数4安打で
打率.571、1本塁打、9打点となった。4月23日のDeNA戦の右翼守備
では、満塁の場面で右前打を後逸し、バッターランナーまでも生還を許す痛恨の
タイムリーエラーも犯したが、その翌日から満塁のチャンスでは4打数連続安打
となっている。まるでその時の悔しさを晴らすかのごとく、満塁で打ちまくって
いるのだ。なお、阪神タイガースの新人が4番に座ったのは、2リーグ分立後4
人目で、2017年の大山以来となった。佐藤は球団史上第107代4番打者と
なる。また、阪神タイガースの新人選手が放った満塁本塁打は、2リーグ分立
後、2012年の伊藤隼、2016年の大山に次いで3人目となった。
もちろんまだまだ先の話ではあるが、新人王のみならず、三冠を目指してもらい
たいと言えば大袈裟か。それほどのスケールの大きさを感じさせるルーキーの登
場である。