24日、阪神・矢野燿大監督が25日の本拠地甲子園球場での対ロッテ戦から始
まる「日本生命セ・パ交流戦」にチーム一丸で挑む決意を語った。昨季は新型コ
ロナウィルス感染拡大の影響で中止となったが、矢野阪神1年目の2019年は
6勝10敗2分けの10位と苦しめられたパ・リーグとの戦いとなる。強力な
パ・リーグの力に対し、全員野球で首位を快走するチームの力を証明する。
矢野監督がチームの総力を結集し、交流戦へ臨む覚悟を示した。今年の阪神は全
員野球で襲いかかる。一致結束して、パ・リーグに苦杯をなめてきた負の歴史に
終止符を打つ。
「個々のレベルが高い選手がパ・リーグはやっぱり多いんで。個じゃなくて、チ
ーム全体で戦うことで相手に勝っていけるっていうのはある。全員で崩しにいく
というか、全員でつなげて、最後スアちゃん(スアレス)までつなげるのがうち
の野球」と矢野監督は語る。
現在、28勝12敗2分けで首位を快走するが、その勝利のすべてをチーム一丸
でつかんできた。捨て駒は一つもなかった。あらゆる状況で選手が仕事を果たし
てきたから、最多の貯金16で交流戦に突入できるといえる。
雨天中止を含め、1軍の直近4試合がなくなったが、鳴尾浜の2軍戦をフル活用
して選手の実戦勘を保った。2019年の矢野監督の1年目は交流戦で6勝10
敗2分けの10位と苦戦した。昨季は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け
て中止となったが、猛虎の持てる力のすべてを結集し、3年目のリベンジを果た
す。この空白期間を利用して、矢野監督も「どうなんかなってちらっと見たりは
しました」とパ・リーグの試合をチェック。25日の対ロッテ戦へ照準を合わせ
てきた。
2019年は2勝1敗と勝ち越したが、現在3位につけるロッテの印象は「バラ
ンスがいい。若い選手が出てきている中で外国人選手もいい働きしているところ
もある。もっと上にいてもおかしくないようなチームやと思うし、今が力を出し
切っているというような感じには見えない。チーム力も高い。」と警戒心を示し
た。
目下、本塁打14本と打点35で2冠のマーティンに加え、打点5傑には33の
安田、29の中村を加えた3人がランクイン。215得点でリーグトップの攻撃
力は侮れない。それでも、ドラフト1位ルーキーの佐藤や1軍復帰予定の大山ら
猛虎打線で打ち勝つ。強力投手陣もおしげもなくつぎ込むつもりで、チームの総
力をあげて封じ込める。
「相手どうのこうのより、自分たちの野球をすることの方が大事なんで」と矢野
監督は話す。今年のタイガースはこれで難敵ぞろいのパ・リーグを打倒する。