東日本大震災から10年を迎えるに当たって、天皇、皇后両陛下が東北地方を
オンラインにてご訪問される予定であったが、2月13日夜の東北地方を襲った
震度6強の地震によってこれが中止されることとなった。
両陛下は今回の地震の被害、また現在も続いている余震を心配され、ご自身の
ご訪問が中止になることによって東北各県をはじめ、その他関係の各機関が災害
対策に専念できるようのというご配慮を示されており、今回のオンライン訪問の
見合わせが決定したものだ。
なお、今後のご訪問がいつ、どういった形でなされるのかは現時点では未定とな
っている。
今回予定されていたオンライン訪問では、新型コロナウイルスの感染拡大で実際
に現地を訪問されることが困難な状況の中で、両陛下も被災者その他復旧に従事
されている人たちにもお見舞いの言葉をお伝えされ、被災者の方も今どういった
状況であるのかを両陛下にお伝えすることができる機会であったのだが大変残念
なこととなってしまった。
現在でも、東北新幹線の不通区間が残っているなど地震の爪痕が各所に存在して
おり、その復旧に全力が注がれているところであって、ここしばらくの間はその
作業の方に注力していかなければならない状況であることは確かだ。
ただ、今後は近日中でのオンラインでの訪問の実現をを目指しており、両陛下も
希望しておられるということで、福島県、宮城県、岩手県3件合わせての訪問へ
と調整を進めていくこととなっている。