14日(日本時間15日)、シアトルでマリナーズ対ツインズの一戦が行われ4
対3でマリナーズが勝利した。この試合でツインズの前田健太投手が23日ぶり
となる復帰登板した。右内転筋の張りで5月23日に負傷者リスト(IL)入り
後、右上腕にも張りを感じていることが明らかになって以降初の今季10度目の
先発登板は4回3安打1失点で降板し3勝目はならなかったが、4回1死にはこ
の日7個目の三振を奪い、日米通算2000奪三振を達成した。
前田は、味方が先制した初回は1死から3連続四球で満塁としたものの、マリナ
ーズの5番ムーアをスライダーで遊飛、バウアーズはスプリットで空振り三振に
斬ってとった。2回裏はマーフィーをスライダーで、ロングをスプリットで、ト
ランメルを92.1マイル(約148キロ)の直球で3者連続空振り三振に仕留
めた。続く3回裏は先頭クロフォードの中前二塁打からフレーリーに中前適時打
を浴びて同点とされ、なおも1死一、二塁となったがムーアをスライダーで空振
り三振、バウアーズはスプリットでニゴロに退けた。この後、味方がキリロフの
5号ソロ、セレスティノの1号ソロで2点を勝ち越した4回裏、1死から8番ロ
ングをスプリットで空振り三振に仕留め、日米通算2000奪三振を達成した
が、この回で降板した。試合は、5回裏に2番手として登板したファレルが2点
を失い3対3の同点となると、8回裏には5番手・ロブレスがバウアーズに3号
ソロを浴び勝ち越しを許した。
前田は、前回5月22日(日本時間23日)の敵地でのインディアンス戦先発で
は、勝敗は付かなかったが5回3安打3失点と粘りの投球をみせた。登板後、
前々回5月16日(日本時間17日)の敵地アスレチックス戦での股関節の痛み
に続き、内転筋に不安が生じたことを説明し、翌23日に負傷者リスト入りとな
った。その後右上腕にも張りを感じていることが明らかになり、回復に時間がか
かっていたが、6月9日(日本時間10日)に3Aセントポール・セインツの本
拠地戦でリハビリ先発した。ロイヤルズ傘下のオマハ・ストームチェイサーズを
相手に4回を投げて1安打1失点、5奪三振1四球1本塁打と復調を見せてい
た。これで前田は2勝2敗、防御率5.01の成績となった。