
福島県と宮城県で震度6強を観測した地震によって東北新幹線が一部での運休が
今も継続されている影響を受け、東京都の私立大学の中には入試会場に来られな
くなった受験生を対象にしてその試験方法を変更する発表が相次いで出されてい
る。
まず、早稲田大学はこの災害に伴う特例措置として、 本大学に来校して試験を受
けることを強要せず、先に行われた大学入学共通テストの成績結果によってその
合否の判定を行うと発表した。
対象となるのは、東北6県に在住しており、東北新幹線の運転見合わせなどに
よって入試当日に同大学に来校して受験を受けることができない受験者が該当す
る。24日まで申請を受け付けるとのことだ。
なお、この特例措置が行われるのは15日以降に一般選抜の試験が実施される全
ての学部にあたる。
その他、慶応大学は15日と16日に試験が実施される学部において、同じく
対象となるのは、東北6県に在住しており、東北新幹線の運転見合わせなどに
よって入試当日に同大学に来校して受験を受けることができない受験者のため
に、追試日を3月9日に設けると発表した。
他にも、東京都の私立大学では追試や延期の決定を発表した大学もある。
なお、懸念される公平性についてであるが、大学側も過去の実績データからある
程度の受験者数に対する合格者数の割合を把握しており必ずしも受験会場に来場
する、来場しないで有利、不利、は出ないように設定されている。
また、上記の特例措置に該当する受験生であったとしても、必ず共通テストの成
績結果のみで合否の判断がなされるというわけではなく、試験会場に来場する、
来場しないは受験生それぞれの判断に委ねられており、受験生各々が自身の共通
テストの出来不出来によって今後の自分自身の行動を判断すればいいことだ。