29日、ペイペイドームで行われたプロ野球交流戦ソフトバンク対巨人戦は8対
3でソフトバンクが勝利した。
この試合、巨人は投手陣が5本の本塁打を浴びて逆転負けを喫し、2019年交
流戦から日本シリーズ、オープン戦を通じてこれで対ソフトバンク戦は14連敗
となった。
また、交流戦は開幕2連勝から一転して3連敗となり、黒星が先行する形となっ
た。この3連敗で最大9あった貯金が6に減った。
巨人は初回にウィーラーの4試合ぶりとなる7号2ランで幸先よく先制した。し
かしこのリードも束の間、5月に入って無傷の3連勝中だった先発右腕のサンチ
ェスが2回裏にソフトバンクの柳田と長谷川に2者連続本塁打浴びてたちまち2
対2の同点に追いつかれると、4回裏には甲斐に勝ち越し2ランを被弾した。続
く5回裏にも長谷川に3ランを被弾と、サンチェスは4本塁打を浴びて5回途中
7失点KOとなった。その後、2対7で迎えた6回表には1死から吉川、岡本、
スモーク、中島の4連続単打で1点を返したが、その裏には2番手右腕の沼田が
松田にソロホームランを浴びて再び5点差とされた。まさに投打に力の差をまざ
まざと見せつけられる結果となった。ソフトバンクの先発右腕のマルティネスに
対しては7回で10三振を喫し、そのうちの9三振がチェンジアップだった。巨
人は前日、初回に敵失で2点を先取しながら先発右腕の畠がその裏に栗原に同点
2ラン、2回裏にバレンティンに勝ち越しソロ、3回裏に柳田に2ランと3発を
浴びて3回5失点KO。2番手右腕の桜井も5回にバレンティンに2ランを浴び
て4失点するなど投壊が続いている。この2試合でソフトバンク打線に浴びた本
塁打は通算16イニングで合計9本となった。その9本中7本が変化球を打たれ
たもので、前日のバレンティンは今季1号と2号、この日は長谷川が今季1号と
2号だった。
こうなってくると、巨人以外のセ・リーグの5球団はなぜ巨人の投手陣を打ち崩
せないのかということになってくる。この結果だけでは何とも言い難いのではあ
るのだが、結局今季の交流戦、そして秋の日本シリーズもまた今までと同じよう
な結果になるのでは、といった感がぬぐえない。