
3日(日本時間4日)、シアトルにて行われたマリナーズ対エンゼルスの一戦は
7対3でエンゼルスが勝利した。この試合ではエンゼルスの大谷翔平投手が「1
番・DH」で先発出場、初回の第1打席でマリナーズの先発左腕アンダーソンか
ら右翼席中段に46号の先頭打者アーチを放った。先頭打者アーチは自身4本目
となる。
この日の成績は、3打数1安打、2四球、2三振。ロイヤルズ・ペレスとブルー
ジェイズ・ゲレーロの48本塁打には2本及ばず、リーグ3位に終わった。残念
ながら、今シーズン日本選手で初の本塁打王はならなかった。なお、大谷の放っ
た46本塁打は、2019年にマイク・トラウトがマークした45本塁打を抜き
2000年のトロイ・グラースの47本に次ぐチーム歴代単独2位の記録となっ
た。メジャーリーグ公式サイトなどによれば、この日の本塁打は飛距離418フ
ィート(127メートル)、打球初速112・9マイル(182キロ)、射出角
度20度。また、この一発でシーズン100打点の大台に乗せ、これはメジャー
の日本選手では2007年のヤンキース・松井秀喜(この年までに4度達成して
いる)以来、14年ぶり2人目のものだ。そして、ア・リーグでは史上初の「4
5本塁打、100打点、100得点、25盗塁」を達成した。メジャー史上では
4人目で、他の達成者は1993年ジャイアンツのバリー・ボンズ、1997年
ロッキーズのラリー・ウォーカー、1999年ブレーブスのチッパー・ジョーン
ズと錚々(そうそう)たるレジェンドたちの名前が並ぶ。ここに大谷の名前が刻
まれることは日本人として非常に誇らしいこととなった。この日でリーグ戦の日
程がすべて終了し、4年目の今シーズンは開幕から投打の二刀流でフル回転した
大谷の最終成績は、投手で23試合に登板し、9勝2敗、防御率3.18。打者
では155試合に出場して打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁と
なった。
マドン監督は
有終の美を飾った一発について、試合後のエンゼルス・マドン監督は「なんてビ
ューティフルだっただろう。とてつもない、信じられないような1年だった。こ
れを繰り返すことができるのは彼以外にいないだろう。」と大谷を称賛した。さ
らに、「彼のルーティンが大好きだ。伝統的なものである必要はない。彼のよう
に投打で毎日忙しくしている場合は、特に疲労について意識的である必要があ
る。自分の体の疲労具合に気付き、可能な限りそれを避けること。それが最も重
要なことだ。彼のやり方が好きだ。それがこれからも変わらないことを願ってい
る。」と続けた。来シーズン、マドン監督は外野手・大谷を本格的に解禁する可
能性を示唆している。どんなプレーを見せてくれるのか今から待ち遠しい限りで
ある。