21日(日本時間22日)、アナハイムにて行われたエンゼルス対アストロズの
一戦は、10対5でアストロズが勝利した。この試合で、エンゼルスの大谷翔平
投手が、10試合・46打席ぶりの本塁打となる45号ソロを放った。本塁打メ
ジャートップのブルージェイズ・ゲレロとロイヤルズ・ロペスはともにこの日は
1発が出なかったため、大谷が1本差に迫った。結局、この日は4打数2安打1
打点で、打率は.257となった。エンゼルスは昨日に続いて首位アストロズに
大敗を喫し、5連敗となった。

「2番・DH」で先発出場した大谷は、アストロズの先発右腕ウルキーディと対
戦した初回1死の第1打席は中直、3回裏2死の第2打席は投ゴロに打ち取られ
た。続いての6回裏1死一塁の場面での第3打席は右前打を放った。この右前打
の打球速度は109.1マイル(約175.6キロ)で、18日(日本時間19
日)の対アスレチックス戦以来3試合・11打席ぶりの安打となった。そして、
エンゼルスの4対10で迎えた8回裏先頭で、アストロズの2番手右腕・ハビエ
ルとの対戦でカウント2-1からの93.8マイル(約151.0キロ)の内角
直球を捉えて右翼スタンドまで運んだ。打球速度116.1マイル(約186.
8キロ)は自身4位タイのアーチとなった。飛距離は445フィート(約136
メートル)だった。シーズン45本塁打は2019年のトラウトに並んでエンゼ
ルス球団2位のものだ。球団最多は2000年のトロイ・グロースの47本塁打
となっている。また、ESPN(アメリカのスポーツ専門チャンネル)によれば「4
5本塁打&20盗塁」は2007年のヤンキース・アレックス・ロドリゲス以来
となった。ロドリゲスはその年のア・リーグのMVPに輝いている。なお、
STATS(データ会社)によると大谷が本塁打を放った試合で4点差以上で敗れた
のは今シーズンこれで13度目となった。これは1999年のカブス・サミー・
ソーサに並びメジャー史上最多のものだということだ。
マドン監督は
試合後、エンゼルス・マドン監督は大谷の10試合ぶりの45号について問われ
ると、「クラッシュ(粉砕)したね。前の打席のラインドライブの打球(右前
打)も良かった。それまで逆方向への打球も出ていて良い兆候が出ていた。彼の
状態は良いね。」と語った。三冠王を狙うゲレロらとのMVP争いについて改め
て問われると、「(大谷以外は)みんな2番、3番、4番だよ」と笑みを浮かべて
話していた。