27日、神宮球場で行われたプロ野球交流戦のヤクルト対日本ハム戦で、ヤクル
トの奥川恭伸投手が、2勝目を挙げた。試合は5対2でヤクルトが勝利した。
奥川の初めての交流戦は自己最多の96球を投げて6回6安打2失点だった。自
己最多を更新する毎回の9奪三振の力投となった。試合後のお立ち台で「すごく
うれしい気持ちです」と話して拍手を浴びた。初回に日本ハム渡辺に右前適時
打、続く二回には五十幡に適時打を浴びて2失点を喫した。だが、三回以降は
「0」を並べた。三回1死からは日本ハムのクリンナップ3番西川、4番近藤、
5番渡辺から3連続三振を奪った。六回は1死から青木がグラブに当てながら落
とす不運な二塁打を浴びたが、その後の渡辺、R・ロドリゲスを連続三振に斬っ
て、最後はグラブをたたいた。そしてこの回でお役御免となった。奥川は、「立
ち上がり失点してしまったんですけど、粘り強く投げられたと思います。変化球
もうまく投げられたと思います」と自身の投球を振り返った。
打つ方でも全力疾走で逆転を呼んだ。1点を追う五回裏、奥川は1死無走者から
二ゴロを放ったが、一塁へ猛ダッシュをかける。一塁のR・ロドリゲスの落球を
誘い、失策で出塁した。その後の塩見の左前打などで2死二、三塁とし山田の左
前2点逆転適時打に繋がった。奥川は「本当にうれしかったです。ありがとうご
ざいます」と頼もしい先輩に感謝した。この日はロッテの佐々木も甲子園球場で
先発して勝利をおさめた。オリックスの宮城はすでに今季5勝を挙げているな
ど、同期が活躍中だ。奥川は、「刺激はすごくもらっています」として、そして
「きょうのような投球をしっかり続けていけるように頑張ります」と話した。