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ヤクルトと阪神・巨人の差は新助っ人、今年も光った補強巧者ぶりとは

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今シーズンのヤクルトスワローズの大躍進には、その攻撃の面において見逃せな

いプラスアルファが存在する。それが今シーズンから新たに加わったホセ・オス

ナ、ドミンゴ・サンタナの両助っ人だ。かねてから強力だと言われてきたヤクル

ト打線ではあったが、最下位に終わった昨シーズンはチーム打率も.242で

セ・リーグで最下位、468得点(1試合平均では3.9得点)はセ・リーグ5

位と苦しんだ。特に課題だったのが、打率、本塁打、打点ですべてハイレベルな

高い成績を残す村上の後を打つ五番バッターだ。今シーズンはソフトバンクから

移籍してきた大ベテランの内川が開幕からそこに収まったが、開幕してからほど

なく新型コロナウイルスの濃厚接触者と判定されてしまい自宅隔離のために離脱

を余儀なくされる。その後は他の選手を入れ代わり立ち代わり起用したものの、

なかなかその穴を埋めるまでには至らずじまいに終わった。そんな中、4月23

日にオスナとサンタナが一軍に合流となる。その日はメジャー通算77本塁打の

サンタナが五番、24本塁打のオスナが六番に入ったが、まもなくして五番・オ

スナ、七番・サンタナが定位置となった。2人は来日後、二軍では3試合に出場

しただけで一軍に合流したのだが、日本の野球への適応は思いのほか早かった。  

当初は三塁を守っていたオスナは5月初旬から一塁に固定され、右翼手のサンタ

ナともども早くから打撃面で結果を出し始めた。当初は未知数だった2人にメド

が立ったことで、交流戦の終盤にはチームのラインナップがほぼ固まるようにな

ったことは大きい。オスナはベネズエラ出身、サンタナはドミニカ共和国の出

身、2人とも同じ1992年生まれであり母国語はどちらもスペイン語だ。そん

な2人は常に行動を共にした。これがもし1人での来日だったなら、異国の地で

心細さもあったかもしれないが、同い年で同じ言葉を話す仲間がいたことはどち

らにとっても心強かったはずだ。 マジックを7として迎えた10月15日の神宮

球場での対巨人戦では、逆転3ランのオスナと、2本のホームランを含む4打数

4安打のサンタナが共に試合後の神宮のお立ち台に上がる大活躍を見せた。ヤク

ルト・高津臣吾監督はこの日の2人の働きについて、「やっぱり打点とか、長打

力とかっていうところが去年は(足り)なかった部分で、それを期待して2人に

はメンバーに入ってもらってるわけなので。今日はまさにそのとおりの仕事をし

てくれたのかなと思います。」と高評価を与えた。  


今シーズンの成績

オスナは7月には打率.442、3本塁打をマークする一方で、8月は打率.1

78、本塁打なしと波があるものの、今シーズンここまで114試合に出場して

打率.266、13本塁打、59打点の成績を残している。8月はやはり打率.

206、2本塁打と調子を落としていたサンタナも、10月に入ってチームトッ

プの6本塁打を放ち、10月の打率は.353、12打点で、今シーズンここま

で111試合に出場して打率.282、18本塁打、56打点にまで上げてきて

いる。近年は外国人野手を1人のみという体制が続いていたヤクルトにあって、

2人の助っ人が100試合以上に出場するのは、2012年のウラディミール・

バレンティンとラスティングス・ミレッジ以来となる。今シーズンはそのオスナ

とサンタナに加え、2人と時を同じくして来日したピッチャーのサイスニードも

13試合の先発で6勝2敗、防御率3.41と、今シーズン加入の新外国人が揃

ってチームに大きなプラスアルファをもたらしている。外国人選手獲得の上手さ

に定評のあるヤクルトの面目躍如と言っていい。他方、阪神は今シーズン加入の

投打の新外国人がほとんど戦力にならず、巨人もエリック・テームズが初出場の

試合で右アキレス腱断裂の重傷を負う不運があったとはいうものの、途中入団も

含め3人の新外国人はすべて帰国となっている。ヤクルトとのこの差はあまりに

も大きいと言わざるを得ない。ただ、10月19日の甲子園球場での対阪神戦で

は久しぶりに五番で起用されたサンタナが初回の1死満塁の好機で併殺打に倒れ

るなど4打数1安打、七番に下がったオスナは、3打数ノーヒットに終わった。

これからがほんとうの正念場だ。ここから2人の助っ人コンビがどんな活躍を見

せることができるかがヤクルトの今後を大きく左右すると言えるのだ。


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